内容説明
西日本豪雨、東日本台風、令和2年7月豪雨―。最新の豪雨災害を振り返り、この国の安全と財産を守る解決策を提示する!
目次
1章 激甚化が止まらない(広域に降る猛烈な雨;暴風・高潮をもたらす台風 ほか)
2章 異常気象の発生と地球温暖化(異常気象の発生状況;温暖化に対する国際社会の動き ほか)
3章 深刻化する災害リスク(激変する発生形態;多様な被災形態)
4章 防災・減災への針路(治水の技術理念;重み増す事前防災と成功事例 ほか)
5章 実現に向け総力を挙げよ(実現のための体制づくり)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yooou
6
☆☆☆☆★ 忘れてはならないこととして温暖化は暑くなるだけではなく気象現象の激甚化が先行する。極地の氷が溶けだすことで海水温が下がり一時的には寒冷化することもあるのだ。根本的な問題解決にもっと力をいれなければと思う2021/01/23
mdoguti
2
始めの1~2章は、前著『激甚化する水害』の焼き直しとも思えたが、4章からは、水文統計の取扱い、治水構造物の設計手法、さらには治水思想の転換まで踏み込んだ記述があり興味深く読ませてもらった。ただ、『流域治水』という流域及び氾濫域住民の「痛み」が大きくなる施策の実施について、実務側の人間としては、今後、頭痛の種になりかねないとも思った。(流域治水が、長らく言われていながら、そこに踏み込めなかったのは、それに伴う痛みが大きすぎるから、というのが私の理解。)2021/02/06
後藤良平
1
2019年の東日本台風(19号)時には、江東区の自宅に避難勧告が出たと妻から聞いていた。それがどれだけの大事件だったかを、解説されて改めて知った。平常水位から氾濫危険水位に達するまでわずか16時間。そして避難勧告発令も16時間前〜8時間前で、その時点で既に鉄道は計画運休となっており、広域避難は事実上不可能。そして、氾濫危険水位超過は約8時間継続。まさに自宅が水没する危機だった。離れて暮らしていると、そして詳細な情報を説明されないとわからないことは多い。250万人危機一髪だったとは。年間No.5本社から郵送2021/01/09
takao
1
ふむ2020/12/10