内容説明
北関東の作業服専門店がアウトドアショップに転身!?「アパレル史上に残る革命」の裏側を渾身ルポ!
目次
はじめに ワークマンとは何者か
第1章 ワークマンを変えた男
第2章 大躍進の裏に「データ経営」あり
第3章 ものづくりは売価から決める
第4章 ファンの「辛辣な文句」は全部のむ
第5章 変幻自在の広報戦略
第6章 店づくりは壮大な実験
第7章 継続率99%!ホワイトFCへの道
第8章 「変えたこと」と「変えなかったこと」
第9章 アフターコロナの小売りの未来
著者等紹介
酒井大輔[サカイダイスケ]
1986年石川県生まれ。京都大学法学部卒業後、金沢で新聞記者に。北陸新幹線担当として経済部、社会部で開業報道を担う。2017年2月、日経BPに入社。日経トレンディ編集部に加わり、五輪連載「Road to 2020」を担当。18年8月から日経クロストレンド兼日経トレンディ記者。20年6月から日経クロストレンド記者。再開発・商業施設・ホテル・新業態店からヒット商品、スタートアップ、経営者インタビューまで。街が変わる、世の中を変える試みの背景を、物語まで描き出す一本入魂スタイルで執筆を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きみたけ
45
ワークマンの躍進を紹介、とても面白かったです。土屋専務がCIOとして入社した時はまともな在庫データすらないところから、その後データ経営を導入し「アナログワークマン」から「デジタルワークマン」へ変身、飛躍が始まります。ワークマンを愛用するブロガーやユーチューバーと言ったインフルエンサーを取り込んだ「アンバサダー制度」や、単純比例のロイヤルティーの仕組みなど、専務の打ち出す施策に共感を覚えました。 先日テレビでワンマイルウェアが注目を浴びていて売上を伸ばしていると報道、まさにワークマンの時代到来ですね。2021/02/05
Y2K☮
33
今やアパレル業界は軒並み悲惨。だがここは株価が上がっていると聞いて読んだ。南砂町「SUNAMO」のワークマンプラスにも行った。オシャレで安くて実用的。実際着心地もいい。アンチ残業アンチ海外展開の社風、データ重視の理詰めな経営も素晴らしい。SNSで熱い発信をしているファンを身内化するアンバサダー制度は書店も取り入れるべき。商品ではなく売り方を変えただけでブレークした背景には原価率65%に迫る明快な価格設定とアウトドアに最適な機能性。何がバズるかわからぬ時代。いいものを作っていれば見ている人がいると信じよう。2020/08/19
ミライ
33
最近SNSやテレビ雑誌などで見かけるようになり、コロナ渦中も右肩成長を続ける「ワークマン」について、そのビジネスモデルに迫った一冊。2012年に入社した土屋さんという方が「商品を変えずに売り方を変える」「アナログからデータ経営に変える」舵切りをしたことでワークマンは成長。さらに早くからインフルエンサーに注目し、商品開発にも強力してもらうことで、実際に使っているユーザーに向き合った商品開発が出来たことが勝利の要因とみられる。アパレルだけでなく他の業界にも転用できる考え方なので、全ビジネスパーソンにおすすめ。2020/07/11
ヒデキ
32
「売る物」を変えるのではなく、「売り方」を変える この言葉が出てくるまでの会社を変えていく経営陣の姿につい惹かれてしまい、読み終わった後にワークマンさんのFC資料を見てしまいました。 2020/10/27
kubottar
25
ワークマンの名前は知ってましたが、ここまで優良店だったとは知らなかった。一度も行ったことはないけどチェックしてみるか・・。そして、この本の一番の注目点は「アフターコロナの小売店」がちゃんと書いてあったところだ。果たしてコロナとの共生状態になってしまった今、そしてこれから、商売はどうすればいいのかを考えさせてくれる本は大歓迎でした。2020/08/01