内容説明
「コロナの情報に疲れた…」「ソーシャルおじさんのズレ」「若者の話が分からない…」その背景、実は同じです。NHK放送文化研究所、博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所、法政大学大学院メディア環境設計研究所のデータと調査で徹底解明。5G/IoT時代をサバイブする、新たな情報接触スタイルとは。プレゼンに使える図表80点。
目次
第1章 情報過多社会と新たなメディア接触の謎
第2章 「ズレ」ているから話がかみ合わない
第3章 変容するソーシャルメディア
第4章 たまたまが生む「残念」なニュース体験
第5章 メディア環境を再構築する人たちの登場
第6章 大学生のインサイトから近未来を洞察する
第7章 情報過多と「ズレ」の要因を知る
第8章 情報過多社会を超えていく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
36
現代のソーシャルメディアの実態に迫った一冊。TwitterやInstagram、LINE NEWSやYahooニュースなどなど、多くの情報のシャワーを浴びながら生活しているスマホ現代人の実態が丸裸に。2000年代前半~2020年にかけてのSNSやテレビなどメディアの接触度合いを年代別に考察したりとデータベースで語られているので信ぴょう性高。スマホが出現して10年経過したが、情報獲得ツールが完全にテレビ<スマホになっているのが見て取れたり(特に若い世代)、Iot・5G時代に向けての考察もあり非常に面白い。2020/09/26
はるき
17
いくら便利でも過剰はダメ。付き合い方を決めるのはあくまでも自分。2022/03/03
西澤 隆
10
よくある「ソーシャルメディア中毒にならないように節度を持って利用しましょう」といった根底に敵意や拒絶感のある対応ではない、ニュートラルに現状を捉え、なぜそうなっているかを掘る「分析と考察」は貴重なアプローチ。どの世代がどんな動向なのかは、急激に起こっているメディア利用形態の変化の境界、ある程度時間をかけて接する媒体ともとより短時間前提のものの使い分け、ニュースへの信頼度(ネットを盲進しないが裏取りもしない)、偶然の遭遇に左右されることの多さなどいろんな気づきがある。今後の分析のための出発点としての整理にも2022/05/10
ヤギ郎
9
2020年に新型コロナウイルスが流行し、その以後の社会(アフターコロナ)におけるソーシャルメディアの現状と情報の受容についてそのリサーチをまとめた一冊。イラストやグラフもあり、読みやすい本になっている。現代人は情報を一つの媒体から受容するのではなく、複数のメディア(TwitterやFacebookといったアプリ、インターネットのニュースサイト、新聞など)を駆使しながら、文字通り情報を大量に浴びている。今まで学校等で受けたメディア教育と利用する媒体の関係についても調べてみたい。2020年出版。2022/12/13
izw
9
若者はテレビを見なくなってSNSに頼っている、とよく言われるが本当か、という疑問に、様々な統計と調査を駆使して、答えてくれる。ソーシャルメディアとの付き合い方、感じ方、ニュースの取得方法、など何となく感じていることを裏付けてくれることあるし、細かい点で気づかせてくれることもある。8人の著者がそれぞれの背景で記述しているので、節単位で微妙に変わる章もあるが、モザイクのように特色ある主張で全体を構成している。2022/04/25
-
- 電子書籍
- 監察医 朝顔(上) 扶桑社BOOKS文庫