内容説明
色々あった。でもここまでは来た。そう前田は言う。ただ道は遥かに遠く、葛藤は続くと。ならば問う。伝統と革新、不易と流行、マスとニッチ、合理と無駄、日本と世界、光と影…。その相克の果てに見る夢とは。そして、その光景を胸に彼はマツダをどこに連れて行こうというのか。
目次
第1章 たまらぬものなり
第2章 「攻め」と「自己抑制」
第3章 80年代に私たちが失ったもの
第4章 ときには、心が折れることもある―ゲスト・茶陶「真葛窯」六代宮川香齋・宮川真一
第5章 ロータリーエンジンと日本刀―ゲスト・刀匠・高見國一
第6章 「やっぱり言い訳は、あかんと思います」―ゲスト・古美術「てっさい堂」貴道俊行・貴道裕子
第7章 で、マツダはこの先どこに行く?―ゲスト・武蔵野美術大学学長・長澤忠徳
第8章 100点満点では人の心は動かせない―ゲスト・漆芸家・七代金城一国斎
第9章 ちょっとアレはないわ
付録 70年前の「相克」―インダストリアル・デザイナー小杉二郎氏が手掛けたクルマの仕事
著者等紹介
前田育男[マエダイクオ]
マツダ常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当。1959年生まれ。修道中学・高等学校、京都工芸繊維大学卒業。1982年にマツダに入社。横浜デザインスタジオ、北米デザインスタジオで先行デザイン開発、FORDデトロイトスタジオ駐在を経て、本社デザインスタジオで量産デザイン開発に従事。2009年にデザイン本部長に就任。デザインコンセプト「魂動」を軸に、商品開発、ショースタンドや販売店舗のデザインなど総合的に推進するプロジェクトをけん引した。2016年より現職
仲森智博[ナカモリトモヒロ]
TSTJ代表。早稲田大学研究院客員教授。1959年生まれ。修道中学・高等学校、早稲田大学理工学部卒業。1984年に沖電気工業入社、基盤技術研究所にて結晶成長などの研究に従事。1989年日経BP入社、日経メカニカル(現日経ものづくり)編集長、日経ビズテック編集長、日経BP未来研究所長などを務める。2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐武尊(さたけそん)
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