内容説明
ホントは強い!同族経営。ビジネス理論で解析する星野リゾートと注目企業のケーススタディ。経営者たちの本音トーク。
目次
第1部 星野さんはなぜ、ファミリービジネス研究を始めたのか―個人的な事情と、社会的意義
第2部 星野リゾートは典型的な「強い同族企業」だった!―「30年に一度のビジネスモデル自動転換システム」の実例として
第3部 ファミリービジネスの4つのフレームワーク―ジャスティン・クレイグ教授を招いて、星野さんの事例を参照しつつ(スリーサークル;4L ほか)
第4部 星野さんと行くファミリービジネス探求の旅―11人の証言者から得た19の視点(早稲田大学ビジネススクール・入山章栄教授;相模屋食料・鳥越淳司社長&江原寛一会長 ほか)
第5部 星野さんによる研究報告―「ぼんくら息子問題」の本質とは何か
補遺 拝啓、四代目星野嘉助様―「四代目星野嘉助と軽井沢」から一部抜粋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
higassi
5
★★★★★ 図書館で偶然出会った少し前(2019年)の出版の本でしたが、個人的に「ファミリービジネス」に関わる機会が多いので、普段感じていることが「腑に落ちる」感覚がたくさんありました。フレームワークと実例とが両立されている名著です。2024/10/20
ゼロ投資大学
1
日本の会社のほとんどが中小企業であり、同族経営は思っている以上に多い。一族が経営してきた会社を父から引き継いで、生まれ変わらせた稀代の経営者が同族会社を成長させるための法則を紹介する。会社は永続することが可能だが、人が経営に携われる年数は限られている。いずれかのタイミングで事業承継はせねばならず、経営者が変わったタイミングでビジネスモデルを転換するチャンスが生まれる。2023/04/16
masaharu
1
堅い話でなく、さまざまな状況で事業を承継した人を登場させ、ファミリービジネスの強みや問題点を浮き彫りにする。それぞれのつながり、言いたいことが見えにくい部分もあるが、最後に著者がまとめてくれる。ケースメソッドとして、明らかな教訓、ルールが与えられるわけではないか、ヒント、先例は得られる、勉強できる。後継者はそのまま維持するのでなく、事業を伸ばさなくてはならない。ファミリービジネスは親の七光りでカッコ悪いのでなく、リスクの少ないベンチャー企業である。2022/02/23
とす
1
思っていたよりずっと面白く、勉強になる本だった。中盤以降の星野さんが同族企業の経営者にインタビューする部分が特に良い。カルビーの松本さんや大塚家具の大塚さんなど知っている経営者だけでなく、初めて聞く会社も出てきてどれも興味深い。2021/02/09
プラスチック製品在中
1
ファミリー企業の業績は非ファミリー企業よりもいい。30年に1度承継というイノベーションのタイミングがある。 ファミリービジネスを理解するためには4つのフレームワークが有効。(①スリーサークル、②4L、③スチュワードシップとエージェンシー理論、④ビッグテントと4R) ファミリー憲章で承継等に関するルール作りを。 後継者にとってのチャレンジは先代とのコミュニケーション。 ファミリービジネスは立ち上げリスクが軽減されたベンチャーであるため、事業承継によるイノベーションは中小企業活性化に有効な策である。2020/01/08