ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践

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ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784296100033
  • NDC分類 335.4
  • Cコード C0034

出版社内容情報

改訂コードに完全対応。新たな「原則」の意味や背景を紹介、日本企業が陥りがちな「落とし穴」や対応方法を解説しています。2018年6月にコーポレートガバナンス・コードが改訂され、
企業はガバナンスの変革が求められています。
実はこの改訂コードには、日本企業における従来の経営を
大きく変える「地雷」がいくつも埋められている??。

企業では、経営者の暴走や不祥事リスクを抑え、
チャンスをつかむ積極果敢な経営を後押しするガバナンス体制の構築が欠かせません。
本書は、企業でガバナンスに携わる人の“バイブル”
「これならわかる コーポレートガバナンスの教科書」の筆者、松田千恵子氏の新著です。
改訂コードに完全対応。新たに盛り込まれた「原則」の意味や背景を紹介し、
日本企業が陥りがちな「落とし穴」や対応方法を解説しています。

経営者の選解任のルールづくりは? 次の経営者候補の育成は?
社外取締役の選び方は? 取締役会で議論すべき内容は?
ガバナンス事務局の効率的な運営方法は? など、
企業経営の最前線にいるガバナンス担当者の悩みは尽きません。
本書ではこうした課題について、具体的な実践方法を分かりやすく紹介します。

近年は、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資が爆発的な広がりをみせており、
ガバナンスはその「要」として注目されています。
「環境や社会については詳しいけれどガバナンスって何?」という人でも大丈夫。
専門理論や法律談義は抜きしにして、コーポレートガバナンスの本質的な事柄について「腹落ち」できることを目指しています。

東芝の不正会計、三越の社長解任、ブルドックソースの敵対的買収、
TBSとアクティビストの攻防など、過去に起こったガバナンス事件を読み解くコラムを新設。
アップルの配当戦略、フェイスブックやグーグルの株主総会、
ブラックロックのESG投資の取り組みなど、海外企業の事例も充実させました。
最新のコーポレートガバナンスの理解と実践に役立つ「決定版」です。


第1章 コーポレートガバナンスの本質を考える
 第1節 はじめに
 第2節 今さら聞けないコーポレートガバナンスのおさらい
  第1項 そもそも“ガバナンス”って何?
  第2項 ガバナンスの肝は何か
  第3項 コーポレートガバナンスの機関設計
  第4項 日本企業の来し方行く末とガバナンス
  第5項 コーポレートガバナンス・コードが仕掛ける「地雷」

第2章 株主は何を考えているのか
 第1節 「株主の権利・平等性の確保」が意味するところ
  第1項 「少数株主」こそ保護せよ
  第2項 なぜ政策保有株式が採り上げられるのか
  第3項 資本政策について考える
  第4項 株主の利益を害する可能性のある資本政策
 第2節 規律付けられるのは経営陣である
  第1項 株主について改めて考える
  第2項 個人株主は会社の味方か
  第3項 株主の権利を確認しよう
 第3節 日本企業は狙われている
  第1項 アクティビストは進化している
  第2項 機関投資家の動きが変わってきた
  第3項 非上場化も一つの選択肢

第3章 ステークホルダーとどのように付き合うか
 第1節 株主以外のステークホルダーはどう位置づけられるか
  第1項 メインバンクガバナンスと終身雇用は車の両輪
  第2項 “従業員至上主義”の勘違い
  第3項 崩れる日本型雇用システムとガバナンス
 第2節 企業の経済的価値・社会的価値
  第1項 企業価値の向上と企業理念の実現
  第2項 CSR・CSV・ESG・SDGsとは何か

第4章 なぜ情報開示がそれほど大事なのか
 第1節 自社の将来像を説明できるか
  第1項 中期経営計画は不要なのか
  第2項 つまるところはトップの発信力
  第3項 統合報告書にまつわる大きな誤解
 第2節 「資本コスト」を理解していますか?
  第1項 コード改訂で注目される資本コスト
  第2項 意外に知らない「企業価値」の意味
 第3節 投資こそは企業の華である
  第1項 投資判断基準を知っていますか
  第2項 投資家が嫌う「投資」とは何か
 第4節 多角化企業の尽きない悩み
  第1項 株主は多角化企業を嫌う
  第2項 注目される事業ポートフォリオマネジメント
  第3項 内部資本市場を構築する

第5章 取締役会の実効性をどう担保するか
 第1節 重要なのは「指名」と「報酬」
  第1項 さりげなく入れられた「解任」という言葉の重さ
  第2項 指名委員会を作ってはみたけれど
  第3項 経営者の仕事は後継者を作ること
  第4項 経営者人材をどう育成するか
 第2節 取締役会の議論を活発にするために
  第1項 実効性ある意思決定の場
  第2項 ガバナンス事務局は苦労している
  第3項 「実効性評価」の危うい実効性
 第3節 取締役会の参加者とその将来
  第1項 取締役会を構成する人々
  第2項 人材を巡る変化と企業のこれから


松田千恵子[マツダチエコ]
著・文・その他

内容説明

少数株主の保護、従業員の位置付け、経営者の選解任、監督と執行の分離、会社の目指すべきところ。コーポレートガバナンス・コードに仕掛けられた5つの「地雷」。

目次

第1章 コーポレートガバナンスの本質を考える(はじめに;今さら聞けないコーポレートガバナンスのおさらい)
第2章 株主は何を考えているのか(「株主の権利・平等性の確保」が意味するところ;規律付けられるのは経営陣である;日本企業は狙われている)
第3章 ステークホルダーとどのように付き合うか(株主以外のステークホルダーはどう位置づけられるか;企業の経済的価値・社会的価値)
第4章 なぜ情報開示がそれほど大事なのか(自社の将来像を説明できるか;「資本コスト」を理解していますか?;投資こそは企業の華である;多角化企業の尽きない悩み)
第5章 取締役会の実効性をどう担保するか(重要なのは「指名」と「報酬」;取締役会の議論を活発にするために;取締役会の参加者とその将来)

著者等紹介

松田千恵子[マツダチエコ]
首都大学東京大学院経営学研究科教授。東京外国語大学外国語学部卒業、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)。日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業などを担当後、ムーディーズジャパン格付けアナリストを経て経営コンサルティング会社であるコーポレイトディレクション及びブーズ・アンド・カンパニーにてパートナーを務める。2011年より現職。上場企業の社外取締役や監査役を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Great Eagle

8
なかなか興味深い内容の本でした。コーポレートガバナンスコードをベースに、各方面から経営体制をどのように構築するといいかを明確な言葉で説明してくれています。IRを考える際に参考になりましたし、中期経営計画をどのように位置づけるかや資本コストの説明や取締役会の実効性など示唆に富むものが多いです。2019/12/25

Great Eagle

7
気が付かずに再読してしまいました。途中まではなんて面白い内容だとポストイット張りながら。。初読の時はどうも理解が不十分だったのでしょう。今回はだいぶ理解できたように思います。2020/09/06

miohaha

5
18年の改訂に対応して書かれていますが、今次の改訂も含め、コーポレートガバナンス・コードが何を狙いとしているのか、よく理解できます。色々な企業で社外取締役をされていることもあり、企業の実務担当者の実状や悩みまで生々しく書かれています。ガバナンスの実践に良く効く良書だと思います。2021/06/30

ちくわ

3
最初の教科書本に続いて18年改正について触れられている。教科書本に続いて、学者としての目線だけでなく、生々しい実務的な部分を踏まえた書籍になっており、非常に良い本となっている。結局、エッセンスとしては変わりはないのだけども、本社がいかに投資家としての機能を持つかという本社改革というのが必要になるのだろうと思う。それにあたっては、いわゆる経営企画部門だけでなく、人事部門等のコーポレート部門すべての変化が必要になるのだろう。シェアード的なプロフェッショナルサービスとの区分が待たれる。2024/06/23

まるか

2
このテーマについてこれ程小気味よくわかりやすく解説した本は他にないのでは。2019/04/19

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