出版社内容情報
生成AIを使って組織で実際の成果を上げるための次の一歩として、AIエージェント技術に注目が集まっています。それを実現するためにマイクロソフトは2024年11月、Agentic Worldを発表しました。その仕組みと、支える開発ツールの詳細、実際の開発方法まで詳しく解説します。AIエージェントの機能を持つようになった、OpenAIの最新の大規模言語モデルを最大限活用できます。
AIエージェントは、AIが自律的に、ユーザーの代わりに仕事をなし遂げてくれる仕組みです。課題を与えられれば、それを実現するためのプランを立てます。プランは複数ステップに渡り、さらに異なる役割を持った「エージェント」が自らの作業を分担して、検証しながら進めたりします。間違い(ハルシネーション)を最大限防ぐための仕組みも持ちます。導入が始まっている「RAG」もうまく組み合わせることで、成果はさらに上がります。
本書は、Azure Open AI ServiceをはじめとするマイクロソフトのAI技術を軸に、次世代AIアプリケーションの実践的な構築方法や考え方について解説しています。特にニーズが急増している、RAG、AIエージェント、エッジAIについて焦点を当て、Agentic RAG、マルチエージェント、MCP(Model Context Protocol)といった最新技術動向も踏まえながら、実際の開発現場で培った知見やノウハウを紹介します。
【目次】
第1章 Agentic Worldに備えろ!
1.1 Agentic Worldへのパラダイムシフト
1.2 Agentic Worldを支える主要AI技術要素
1.3 Microsoft Azure AIサービス
第2章 AI Foundryおよび環境構築
2.1 Azure AI Foundryとは
2.2 豊富な機能について
2.3 環境構築
第3章 RAG
3.1 RAGとは
3.2 RAGの種類
3.3 RAG実装時に考慮すべきポイント
3.4 RAGからAgentへ
第4章 AIエージェント
エージェントとは
4.1 AIエージェントの構成
4.2 AIエージェントのプロンプト構造と思考フレームワーク
4.3 Azure上でのAIエージェント技術
4.4 AutoGen概要
4.5MCPサーバーと通信するAIエージェント
第5章 エッジAI
5.1 エッジAIとは
5.2 エッジAIの構成要素
5.3 エッジAIを導入する際のアーキテクチャパターン
5.4 簡易なエッジAIシステム構築
5.5 Microsoft Oliveを使ったエッジAIシステム構築
5.6 ユースケース例
第6章 責任あるAI
6.1 責任あるAIとは
6.2 Azure AI Content Safetyの各機能
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