20世紀経済史―ユートピアへの緩慢な歩み〈下〉

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20世紀経済史―ユートピアへの緩慢な歩み〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 396p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784296002016
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「おそらく人類が『別のやり方』に最も近づいたのは、ハイエクとポラニーの強制結婚にケインズが祝福を与えたときだった。それは具体的には、第二次世界大戦後の北太西洋諸国において開発志向の社会民主主義という形で実現した。だが社会民主主義の下に構築された制度は、持続可能性テストに合格できなかった。

代わって登場した新自由主義は、グローバルノースのエリートたちに向けて掲げた公約の多くを果たしはしたものの、望ましいユートピアへと賢く前進したかと言えば、そうではなかった」(本書「終章 人類はいまもなおユートピアに向かってのろのろと進んでいるのか?」から)

内容説明

のろのろと人類がユートピアをめざした20世紀型システムはなぜ失敗したのか?ケインズ、ムッソリーニ、2人のルーズベルトとレーニンはハイエクに反対し、サッチャーはハイエクを信奉した。2010年の世界金融危機で終わる「長い20世紀」。いま我々はどこに向かっているのだろう。

目次

第9章 ファシズムとナチズム
第10章 第二次世界大戦
第11章 敵対しつつ共存する二つの体制の冷戦
第12章 グローバルサウスの経済開発へ向けた見せかけ(および本物)のスタート
第13章 包摂
第14章 社会民主主義の栄光の三〇年
第15章 新自由主義への転回
第16章 再グローバル化、情報技術、ハイパーグローバル化
第17章 大不況と緩慢な景気回復
終章 人類はいまもなおユートピアに向かってのろのろと進んでいるのか?

著者等紹介

デロング,ブラッドフォード[デロング,ブラッドフォード] [DeLong,Bradford]
カリフォルニア大学バークレー校経済学教授。1960年生まれ。専門は、経済史、マクロ経済学、経済成長論、金融論。全米経済研究所(NBER)研究員。クリントン政権時代の1993年から1995年まで財務省次官補代理を務めた。タイラー・コーエンらと並ぶ人気ブロガーの1人。金融市場の非合理的な「ノイズ・トレーダー」の研究や商品経済から情報注目経済(information‐attention economy)への移行の研究で知られる

村井章子[ムライアキコ]
翻訳家。上智大学文学部卒業。アダム・スミス『道徳感情論』(共訳)、ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』(いずれも日経BPクラシックス)、ファーガソン『キッシンジャー 1・2』、レビンソン『コンテナ物語 増補改訂版』(以上、日経BP)、カーネマン『ファスト&スロー』(ハヤカワ文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ投資大学

2
下巻では第二次世界大戦以降の経済史の歩みが書かれている。第二次世界大戦を経て、アメリカとソ連の2つの超大国のもとで長く冷戦が行われた。冷戦終結後に中国が経済的にも政治的にも大きな存在感を発揮するようになった。グローバルサウスと呼ばれる新興経済諸国も頭角を現し、かつてないほど世界は経済やサプライチェーンで結びつきを強めている。2024/09/13

三月うさぎ(兄)

2
上巻の政治経済史の物語が近年に近年、特に著者の出自に近いネオリベの台頭あたりになるとけっこうエモくなる。数字も退屈じゃなくてエンタメのように意味が透けて見えてくる。物語として描かれているので、散漫に思うかもしれないけれど(というかけっこう繰り返しも多くなる)、軸の周りをぐるぐる回る「長い20世紀」の軸は折れてしまったのか?という読後感になるので、上手だなあと思いました。2024/07/02

Go Extreme

1
ファシズムとナチズム 第二次世界大戦 敵対しつつ共存する二つの体制の冷戦 グローバルサウスの経済開発へ向けた見せかけ(および本物)のスタート 包摂 社会民主主義の栄光の30年 新自由主義への転回 再グローバル化、情報技術、ハイパーグローバル化 大不況と緩慢な景気回復 人類はいまもなおユートピアに向かってのろのろと進んでいるのか?:長い20世紀・生産性のハイぺースの伸び 世界に誇った創造的破壊による変革→アメリカ例外主義 2010年以降・米国・西ヨーロッパの状況≒長い20世紀の復活の可能性は潰えた2024/07/23

のっち

0
社会民主主義が終わった後から世界はおかしくなってきているのではないかと考えさせる本でした。 市場に任せることを主張する人は人口の大部分の人たちの雇用など頭になく、特権階級と思っているのではないかと感じた。 新自由主義の世の中が仕組みとしては成功しておらず、政治体制的な勝利(社会主義の崩壊)が偶然重なっただけで成功したように見せかけられているというのは面白い示唆である。 かつてアウシュヴィッツを訪ねた時の日本人ガイドの言葉「人口制限を主張する人は自分がその対象になると思っていない」を思い出しました。2025/04/26

スコットレック

0
上巻より近代により近い下巻の方が面白かったように感じる。下巻から読んでも楽しめるかと思う。特に序盤(第二次世界大戦の章)は圧倒的な熱量で読ませてくれる。2024/12/02

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