コロナと創薬―なぜ日本の製薬企業は出遅れたのか

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コロナと創薬―なぜ日本の製薬企業は出遅れたのか

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  • サイズ 46判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784296000647
  • NDC分類 499.09
  • Cコード C0064

出版社内容情報

「もしこれが実を結んでいたなら、日本のワクチンがCOVID-19から世界中の人々を救っていたかもしれないーーそんな幻の国産ワクチン開発プロジェクトがあった。
 東京大学医科学研究所教授の石井健が2016年度から2018年度にかけて第一三共と共同で進めていたmRNAワクチンの研究開発プロジェクトがそれだ。」(本書第2章「幻の国産mRNAワクチン・プロジェクト)から)
 感染者数4億9700万人、死者617万人(2022年4月10日現在)の新型コロナウイルスのパンデミックは終息する気配が見えない。切り札のワクチンはファイザー・ビオンテック連合とモデルナに依存し、治療薬でもメルクなどが先行している。ワクチン、治療薬とも日本メーカーの存在感は薄い。 
 こうした状況はなぜ生まれたのか。バイオテクノロジーと医薬品産業を長年取材してきた著者は、モダリティのイノベーションに日本の製薬企業が乗り遅れたことが原因と見る。「低分子化合物」「ペプチド」「抗体」「核酸」など治療に用いる物質の種類の違いを「モダリティ」という。その世界の潮流の変化についていけなかったのだ。日本企業の創薬力については、第2部で検証する。
ワクチン「1日100万回接種」を指示した菅義偉前首相のインタビューを収録。

●内容
プロローグ
  モダリティ革新に乗り遅れた日本の製薬産業
第1部 創薬の時代――新型コロナウイルスと日本
 第1章 厚生労働省の罪と罰
    ――「ワクチン敗戦」を総括する
 第2章 幻の国産mRNAワクチン・プロジェクト
■コラム 菅義偉前総理大臣インタビュー
      非常時は国内だけの視点では克服できない
 第3章 ワクチンとモダリティ
     ――イノベーションの大波にどう立ち向かうか
 第4章 新型コロナ治療薬へのチャレンジ
■コラム 製薬会社のルーツは江戸時代の商人ギルド
  第5章 創薬新時代とCOVID-19   
第2部 日本の創薬イノベーション
 第6章 血友病の治療を大きく変えた
    中外製薬の「ヘムライブラ」
 第7章 異例のスピード認可を受けた
  第一三共のがん治療薬「エンハーツ」
 第8章 協和キリン初のブロックバスターとなるか、
    骨疾患治療薬「クリースビータ」
  第9章 塩野義製薬がものにした
  開発困難な抗菌薬「フェトロージャ」
エピローグ  ワクチン開発の司令塔がスタート

内容説明

「コロナ敗戦」と世界的な創薬競争における日本勢の奮闘をベテランジャーナリストが描く。ワクチン接種で「1日100万回」の陣頭指揮を執った菅義偉前首相のインタビューを収録。

目次

プロローグ モダリティ革新に乗り遅れた日本の製薬産業
第1部 創薬の時代―新型コロナウイルスと日本(厚生労働省の罪と罰―「ワクチン敗戦」を総括する;幻の国産mRNAワクチン・プロジェクト;ワクチンとモダリティ―イノベーションの大波にどう立ち向かうか;新型コロナ治療薬へのチャレンジ;創薬新時代とCOVID‐19)
第2部 日本の創薬イノベーション(血友病の治療を大きく変えた中外製薬の「ヘムライブラ」;異例のスピード認可を受けた第一三共のがん治療薬「エンハーツ」;協和キリン初のブロックバスターとなるか、骨疾患治療薬「クリースビータ」;塩野義製薬がものにした開発困難な抗菌薬「フェトロージャ」)
エピローグ ワクチン開発の司令塔がスタート

著者等紹介

橋本宗明[ハシモトヒロアキ]
日経バイオテク編集委員兼日経ビジネス編集委員。前日経バイオテク編集長。1964年生まれ。京都大学農学部卒業。1987年日経マグロウヒル(現日経BP)入社。日経メディカル、日経ヘルスケア、日経ビジネスの記者、日経バイオビジネスと日経ドラッグインフォメーション各編集長を歴任。バイオテクノロジー、医薬品産業が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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朝ですよね

2
製薬業界では治療に用いる物質の違いをモダリティと呼んでいる。具体例は低分子化合物、抗体、核酸など。モダリティごとに必要とされる研究(理論)と開発(治験等)のリソースは異なり、低分子化合物で成果を出していた日本企業は抗体、核酸分野に乗り遅れていた。薬の承認が遅い、投資が回収できない薬価になる、等はよく指摘されるがトレードオフでもあるだろう。制度面はもう少し深い考察がほしかった。後半は日本における最近の創薬事例集。業界紙の連載記事を収録したもので広報色が強い。2022/06/23

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