出版社内容情報
日本は世界に誇る木の文化を持つ。近年は、伐採した木材を繰り返し利用し、森林を維持・保全するという観点から、林業が循環型施業(サーキュラーエコノミー)として注目されている。デザイン性の高い木造建築の人気も高く、大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングは世界最大の木造建築物となった。
本書では森林ビジネスの世界を、生産・加工・流通の流れで紹介する。老舗林業地域・吉野の林家(りんか…古くから林業を営む世帯)の話から、林業を基幹産業とした地域再生の取り組み、IT化の現状まで、幅広く触れる。業界内を網羅的に解説し、森林ビジネス業界へ就職を考えている人や、新たに森林ビジネスへの参入を考えている人にとって読み応えのある内容となっている。
【目次】
内容説明
自然が好きな人から専門家まで楽しく読める森林の教養。なぜ今、「都市の木造化」が進んでいるのか?国土の約7割が森林!日本が誇る森林ビジネスの全貌。
目次
第1章 世界から学ぶ森林ビジネスの世界
第2章 日本の人工林から学ぶ多様な森林の世界
第3章 植林・育林・間伐・伐採から学ぶ生産の世界
第4章 木材市場から学ぶ流通の世界
第5章 日本の建物から学ぶ木造建築の世界
第6章 職人から学ぶ木製プロダクトの世界
第7章 森ではたらく人々から学ぶ現場の世界
第8章 「まちづくり」から学ぶトータル林業の世界
第9章 これからの森林ビジネスの世界
著者等紹介
古川大輔[フルカワダイスケ]
株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役。地域再生/林業再生コンサルタント。総務省登録・地域力創造アドバイザー。新潟県生まれ、東京都町田市育ち。東京大学大学院時代に全国の農山村地域を巡り、過疎化、農林業経営の厳しさ、ダム建設など農山村が抱える問題を目の当たりにする。これらの解決のため、より実践的な活動がしたいと考え、大学院を中退しビジネスの世界に飛び込む。(株)船井総合研究所では「地域ブランド創造チーム」を立ち上げ、地域ブランディングを切り口とした地方創生に携わる。2012年に(株)古川ちいきの総合研究所を設立。2024年より、社会人博士課程として東京大学大学院林政学研究室に所属し、研究活動を再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)