内容説明
「日本」という非常に強いブランド価値を活かすには、どうしたらいいか?そのヒントが、この本にはたくさんつまっています。
目次
序章 完璧を売り込む
第1章 日本ではなく「ジャパン」
第2章 マイ・ジャパンからユア・ジャパンに渡る
第3章 ビジネスにおけるクールジャパンの成功例
第4章 他人の興味を活かせばいい
第5章 クールジャパンってそもそも何?
第6章 クールジャパンの本当の姿
第7章 国や組織ができること
第8章 クールジャパン庁を設立せよ
終章 日本再発見
著者等紹介
ボアズ,ベンジャミン[ボアズ,ベンジャミン] [Boas,Benjamin W.]
1983年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。国際コミュニケーション・コンサルタント。パルテノンジャパン株式会社シニア・アドバイザー。東京都中野区観光大使。2016年より内閣府公認クールジャパン・アンバサダー、2022年10月よりクールジャパン・プロデューサーに就任。Netflix、Kickstarterなどでの仕事を手掛けるほか、NHKワールドでリポーターや、コロンビア大学、大阪大学をはじめとして国内外の大学でのクールジャパンに関する講演を多数行うなど幅広い活躍で注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきぽん
43
観光ボランティアの研修の講師が書いた本。私は海外でも人気の某漫画のオタクなのですが、海外のオタクは日本のオタクと視点が異なることに気がついていました。営業の基本はお客様の視点でみること。日本の文化の紹介も同じ。浮世絵は100年前のMANGA。このSNS&サブスクで興味が多様化した今、日本人である我々も好きなことをやってみよう!!2023/01/09
tetsubun1000mg
17
NHKの「クールジャパン」「youは何しに日本へ」などが大好きでよく見ていたが、あの番組は日本国内在住の日本人向けの番組であって、外国人には全く意味が通じないという主張。 日本好きでアメリカから日本留学後に移住して10年以上という筆者は日本のために今の政府が推進している「クールジャパン」の方向転換を提案している。 今の日本目線から海外に住む日本ファンを導く施策、政策の提案までしている。 「クールジャパン」は英語圏の外国人にとっては「かっこいいだろ日本」という意味に伝わるとは、全く知らなかった。2022/12/22
Book shelf
5
仕事で開発している商品を急きょ海外でも売ることになり、まったく未知な経験だったのでせめて基礎知識だけでもと手に取りました。「クールジャパン」のアンバサダーとして活動している著者なのでリアルな内容でしたが、クールジャパンってなんだっけ?とこの本で知ることになりました(笑)。海外販売において「向こうの価値観って?」など話し合いをしていたのですが、著者によればどうも日本は向こうの価値観は関係なく日本の都合で売込みをかけるところが多いとのことです。外国人の感覚を勉強できましたが、主に欧米の主観です。2022/11/07
ecuas
3
日本がクールなのは間違いないにも関わらずクールジャパン政策がうまくいかないのは、自らでその魅力を伝えようとしているから。クールジャパンとは外国人の個人的な関心の集まり。興味を持って欲しいコンテンツを押し付けたりなぜ人気なのかを考えても、対象も理由も人ごとに違うのだから意味はない。必要なのは外国人が興味を持っていることに気づき、彼らを迎え入れる行動をすること。お膳立てさえ不要、外国人がやりたいことは外国人に聞けばいい。ファンが作ったセトリが最強のセトリってことか。モテたいと必死になるとモテないのにも似てる。2023/04/21
さよぴん
3
著者のオンライン講座で紹介された本。日頃、都のボランティアでインバウンド活動に参加しているのでこれから役に立つ内容だと思う。私も日本が多くの観光客を受け入れていることを誇りに思い、これからの外国人の関心事がどうなるのかワクワクしているのは同じ。『何を話すか』よりも『誰と話すか』が大切だと改めて気づいた。マイジャパンを押し付けることのないように、ユアジャパンをサポートする日本人としてこれからも適切な活動ができたらなと思う! ひとつ言わせてもらうと誤植がやたら多かった、特に後半。とても気になってしまった。2023/02/08