内容説明
世界のビジネスエリートは知っている。学ぶことは最高のエンターテインメント。身の回りにある不思議から、量子力学、宇宙物理学のツボをざっくり理解する。新しいビジネス教養。本質的な「Why」を考え、学び直す醍醐味が物理にはある。
目次
第1章 物理学の世界観を知ると、眠れなくなる(星はなぜ輝いているのか?;万物の根源とは ほか)
第2章 カッコイイ物理学者の考え方や言葉(物理学者はヒーローだ;ヨハネス・ケプラー―物理学誕生の前夜 ほか)
第3章 身の回りにある不思議を紐解く(太陽はなぜ輝いている?;珈琲はなぜ冷める? ほか)
第4章 ミクロの神秘、量子力学の世界(量子ってなに?ミクロな世界を見てみると;飛び飛びの値しかとれない ほか)
第5章 やっぱりロマン!宇宙物理学(私たちは星のかけらでできている;宇宙のはじまり ほか)
著者等紹介
野本麻紀[ノモトマキ]
1983年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了。主に半導体物性、結晶工学を学ぶ。富士フイルム株式会社にて研究開発に従事。そのうち3年間は共同研究先の産業技術総合研究所にて過ごす。その後、本社に異動し、技術戦略、新規事業企画に携わる。2018年に退職し、株式会社ビンロージ設立。YouTubeチャンネル「のもと物理愛」にて、物理学が教えてくれる「世界は美しい」をテーマに発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
233
「数式を理解できなくても、その本質は子どもでも理解できるはずだという希望がある」と言う事を信念に、物理学の愉しさと、知る事の喜びを言語化してくれました。ありがとうございます。中高生の頃に躓いた。でも深遠なる宇宙の理を、大枠だけでも感じてみたい人。物理学者のお仕事を覗いてみたい人向け。だって、授業のは如何にも堅苦しそうで、数学の顔もしているし。しかし、本書は問題ないですよ。勿論数式なし。それが何を示そうとしているのか、言葉で説明されています。途方もなく大きい宇宙の姿を、脳の中に再現しましょうよ( ¨̮ )。2022/10/26
makio37
14
冠にある「世界のビジネスエリート」云々は余計。著者の思いはそこにはなく、ただ純粋に物理学の素晴らしさを伝えたいだけだ(と感じた)。内容はあまりに平易過ぎて正直物足りないが、物理学の歴史の大枠を一気におさらいできた点では有益だった。太陽のフラウンホーファー線の中に見つかった(当時の)未知の元素を、ギリシャ神話の太陽神ヘリオスにちなんで「ヘリウム」と名付けた件は知らなかった。電子が陽子に捕らえられ水素原子となり、電子にぶつからず光子が真っ直ぐ進めるようになった「宇宙の晴れ上がり」もよく理解できた。2023/02/05
もちもちかめ
12
モヤモヤしながら読んだ。読者である私は一応ひととおり物理学の入門書を読んでいたから何となく分かるけども高校生レベル対象のわりにはひとつの章が短く不親切。著者がYouTuberの方だからか、やたら自己アピールしてきてうざったい。ここは私も初めて聞いたとき感動しました!とか。あんたのことなんか誰も興味ないんだけど。←あ、ここか違和感。内容は興味深いから我慢して読んだけど、うざったかった。共感の強要。本ってさ、性格まるまる出ますよね。物理学の本読んだはずのになんでこんなに感情的になり腹立つのか。ハズレ。2022/12/03
道楽モン
10
まったく数式のない物理学の本。古典物理学から量子力学まで、ひたすら文章で本質を説明しています。雑学以上専門書未満の、まさに教養としての物理学を俯瞰するに十分な内容ではあるが、物理学者の凄さも必然的に分かってしまうというオマケ付き。YouTuberによる著作としては及第点だけれど、本人の自己主張が煩わしいのが難点。まあ、動画配信する方々に共通したスタンスだよなと、余裕でかわすのが大人の対処でしょう。本書をきっかけに、物理学の魅力に気づく人が一人でも多く増えれば大成功。出版した意義があると思うのも大人の対処。2023/03/27
ねこ
6
タイトル通り数式などを使わずに物理学についての魅力を教えてくれる良本。偉人についてのエピソードも面白いし、物理学によって自然についての理解が深まったり、わかることが増えて世界が広がったりと物理学に興味が出た。とくに宇宙周りの話が面白い。2023/03/30