内容説明
EC・D2Cの台頭、リアル店舗の逆襲、PtoC、つながり消費、メタバース…。日米中のデジタル消費の最先端を知る専門家が徹底予測!
目次
序章 「デジタル時代の買い物」を科学してみる
第1章 2020年、私たちの買い物はこう変わった
第2章 生活者をつなぐ口コミはどう進化したか
第3章 EC先進国の米中で今、起こっていること
第4章 リーディングカンパニーが最前線で仕掛けていること
第5章 2030年、買い物の未来
著者等紹介
望月智之[モチズキトモユキ]
株式会社いつも取締役副社長。東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社は消費財ブランドに対するD2C・ECコンサルティング会社として、現在までのべ9500案件以上を支援し、2020年12月には東証マザーズ上場。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費の専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、ブランド企業に対するデジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
35
コロナ禍によって「5年早くきた世界」で加速する消費・行動・時間・移動の急激な変化。それを踏まえつつ人と人の繋がりをテーマに設定して、「口コミ」「つながりで買い物をする」今後のトレンドを解説した一冊。企業ではなく人から買う「PtoC」、Eコマースが急成長する中国で起こる「リアル店舗」出店ブームの謎、密かに増加する「モノを売らない店舗」など、失敗したくない顧客が重視するレビューやスピード感、先を見据えた企業が今何を考えているのか、小商圏ビジネスの可能性などをわかりやすく解説していてなかなか興味深く読めました。2021/11/03
Speyside
23
最新事例の紹介などは多少参考になったが、前作同様中身は薄い。2021年2月時点での最新事例紹介が主なので、来年には陳腐化しているかも。参考になったのは、アメリカのGoPuff(一般家庭のガレージを倉庫にして、日用品を30分以内に届けるサービス)、リーバイス等メーカーのプラットフォーマー化(スマホと連動するスマートジャケットを開発し、ユーザーの行動データを収集)、中国の拼多多(共同購買が前提のソーシャル型EC)など。国土の広さや物流事情などは異なるが、日本で後追いサービスが出てもおかしくないかもしれない。2021/07/13
Miyoshi Hirotaka
16
イノベーションは忘却される。旅行する度に鉄道や飛行機の発明者を思いを馳せないのと同じ。また、イノベーションには停滞や転機がある。坑道の排水用だった蒸気機関は線路と出会って鉄道になり、わが国では新聞社が飛行機を客寄せに使ったことで、性能が上がっていった。買い物もこれに似ている。わが国では生活動線上に実店舗網があるからEC化が遅かった。ところが、パンデミックで在宅ワークが広まったようにやってみたら出来た。なかったものを作ったのではなく、あったものを変化させた。変わったのは自分の態度。だからこそ、全てが変わる。2023/04/20
はるき
11
全てデータ化され、クリック一つで即日手元に届く時代。便利ですが、それって買い物が楽しくなくなるんじゃないかしら。口コミ確かに気になりますが、あーでもないこーでもないって実際手に取って悩むのもまた醍醐味なんですが。2022/09/05
mazda
11
これまでもネットによる買い物や通信販売もありましたが、コロナ時代になり加速度がついた感じがします。ECが流行ったことでリアル店舗が減るかと思いきや、実は増えているという事実もあるそうです。理由は、体験。ネットで見たものを店舗で体験するという流れが、今後も増えるのかも知れません。日本では10分も行けばコンビニやスーパーがありますが、アメリカのように広大な国ではそうもいかないので、宅配に商機があります。アマゾンでも2,3日かかると言われているので、対抗できるようになれば世界をとれるかも知れません。2022/04/18