内容説明
広告は、行動へ。広告クリエイティブの可能性を追求したSNS/SDGs時代のブランド論。
目次
序章 世界を変えた一人の少女
第1章 自己紹介とクリエイションについて
第2章 令和時代の「前提」
第3章 「広告クリエイティブ」の可能性
第4章 ブランドとは何か
第4.5章 ミレニアル世代のブランドたち
第5章 ブランドパーパスの追求
第6章 Social Attachment
第7章 Arts on Science
第8章 広告界のパーパス
著者等紹介
牧野圭太[マキノケイタ]
DE Inc.Co‐CEO。1984年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。東京大学大学院情報理工学系研究科修了。2009年博報堂入社、コピーライターに配属。HAKUHODO THE DAYを経て2015年独立し、株式会社文鳥社設立。1作品最大16ページという「文鳥文庫」を制作。2016年カラス設立、代表取締役就任。2017年エードット取締役、2019年取締役副社長就任。話題性のある広告やプロモーションを手掛ける。2020年末にエードット副社長を退任。DEを共同創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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パキ
5
面白かった。最初は奇をてらったものかと思ったが、理にかなったものだった。読み辛いという声もあるみたいだが、著者の伝えたいことに適した形だったんじゃないだろうか。 文章もちゃんとわかる言葉で書いてくれていた。広告人の本にはやたらと意味の曖昧なカタカナ言葉が出るものも多い。この本にはそうした言葉が使われてない。 自分と意見が異なるところもあったが、ちゃんと著者自身の考えで書かれていて、借り物ではない言葉と向き合えると、読んでいて引き込まれる。2021/05/29
Yui
4
「広告がなくなる日」というネガティヴに思えるタイトルですが、これは「古き悪しき広告」がなくなり「新しい広告」に生まれ変わることの希望として名付けたのです。- この言葉の通り、希望に満ちた本だ。仕掛けも面白い。縦開きで、箱の蓋を開けるようにページをめくる。プレゼンテーションのように、上半分がビジュアル、下半分が文章という構成で見やすい。特に刺さったのは「炎上」に対する捉え方。今までは届けられなかった無数の叫びがSNSによって届けられるようになったから炎上が生まれた。なんだ、とてもポジティブなことではないか。2022/03/15
Kenji Ichiman
2
本文とあとがきから、「広告がなくなる日」=広告が別のものに姿を変え、別の概念にインストールされていくこと、 古き悪しき広告がなくなり、新しい広告:意味を成す広告に生まれ変わってほしいという著者の希望でもあることが分かった。 別のものとは、Product,Present,Project,Journalism,Activism,Behaviorの6つにまとめられている。 その根底には意志と美意識が必要だとされ、売り上げだけを目指す広告よりも社会的に意義のある行動が大事である。2021/05/15
mami.
2
広告業界ではないものの代理店勤務なのでとてもとても耳が痛いと同時に代弁してくれているなあという印象でした。独立できるような力のある業界の方が、このような考えでいてくれていることに希望がもてました。「広告で売る」「売れればいい」みたいな風潮は本当にみていて辛いし、「説明できるもので溢れている」「人間らしい何かが足りないので満たされない」といった考え方がもっと広まったら嬉しいなと思います。2021/04/06
nadami30
1
挑戦的なタイトル。 広告業界全体や媒体に関する話題はほぼなく、企業のコミュニケーションメッセージと広告クリエイティブの事例紹介がメイン。 内容もそうだけど、天地を左右にして読む縦読みというスタイルが斬新すぎる。 広告業界の構造やビジネスモデルの変化というような目線よりも、あくまでも広告クリエイティブ視点でまとめられていながら専門的すぎない本は少ないので、クリエイティブディレクター志望の就活生にふさわしい一冊。2025/03/29