内容説明
話をまとめるには、あなたの知らないコツがある。交渉学・合意形成論の専門家が教える、毎日使える“話し合いの技術”。
目次
第1部 ビジネス交渉(交渉の心がまえ―上司との休暇取得交渉;BATNAという考え方―取引先との発注交渉;多者間交渉のキホン―社内会議での交渉)
第2部 プライベート交渉(すべての話し合いは交渉である―恋人との旅行計画交渉;かけひきの正しい進め方―引越し業者との価格交渉;代表者同士の話し合い―同窓会の企画交渉)
著者等紹介
松浦正浩[マツウラマサヒロ]
1974年生まれ。Ph.D.(都市・地域計画)。東京大学工学部土木工学科卒。マサチューセッツ工科大学都市計画学科都市計画修士(1998年)、三菱総合研究所研究員(1998‐2002年)、マサチューセッツ工科大学都市計画学科Ph.D(2006年)、東京大学公共政策大学院特任講師、特任准教授(2007‐2016年)を経て、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
164
けっこうおもしろかった。明治大学で「合意形成」について教えている著者が、交渉学についてマンガとともにかなりわかりやすく教えてくれる一冊。交渉ベタなサラリーマンである主人公が、突然現れた宇宙人によってうまい交渉のやり方、交渉における落とし所の見つけ方を習っていくストーリー。ビジネスシーンではもちろんのこと、引越業者の見積や恋人との会話など、なるほど日常生活のあらゆるコミュニケーションはじつは「交渉事」なのだなと気づかせてくれる。2019/10/06
ばんだねいっぺい
28
感情的にならないためにも、代案を複数を持ち、余裕を作りたい。また、bestよりもbetterなど、そもそもの心がけが心を救い、交渉をいい方向へ持っていけるのなら、これほどにいいことはない。2023/07/29
ちくわ
28
読んだ感想としては、普段自然とできていることも多いなあという印象でした。しかしながら、立場と利害や代替案といった、交渉のイロハをとてもわかりやすい言葉で整理されているので、非常に得るものが多かったです。(☆3)2020/05/26
ATS
19
『交渉学が君たちの人生を変える』が質の悪い本だったので浄化するために本書を再読。本書は良書。交渉という概念を身近なものに一転させてくれる。相手の利害(本音)を探る、感情的になったら負け(交渉では問題を解決することが目的)、BATNAを用意し巧妙に使う、ステークホルダー(重要人物)の選定とプロセスマップの作成など。言われなくても自然とやっている人も多いだろうが意識できると他者との関わりを距離を置いておこなえそう。立場に振り回されず利害を探ることを意識できるようにせよというのがとくに役に立つと思う。2023/08/04
ATS
13
★★★交渉というと大仰なものを想像してしまうが、会議での打ち合わせや恋人と旅行先を決めること、同窓会の幹事として場所などを決めていくなども交渉に含まれる。つまり交渉は日常の中に溢れている。その交渉をいかにうまく扱っていくかで生活の充実度が変わってくる。交渉がうまくいかないために会社での評価がさがったり、恋人と別れてしまうことも大いにあり得る。その交渉をいかにうまく扱っていくかを本書では対話形式で説明してくれる。非常に平易な言葉で書かれておりわかりやすい。アンガーマネジメントにもつながると思う。おすすめ。2019/02/07
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