出版社内容情報
若年性アルツハイマーを発症した著者の母。大好きだった母が壊れていく現実の衝撃と苦悩。会社人間だった父が居宅で細やかに介護する18年に及ぶリアルが、娘のNiccoさんを通じまんがでほっこりと描かれていく。まんがでよむ家族のこころと介護の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
56
57歳で若年性アルツハイマーとなった母。レザークラフトの講師、製作品の販売、夫との社交ダンス、水泳と明るく社交的で友人知人も多かった母、自慢の母だっただけに、ショックも大きかったでしょう。娘である自分を認識できなくなった母。これは辛い。会いに行くのが怖い。私も経験済みなので辛さに共感できました。しかし母には頼もしい父がいた。この父が凄かったです。痒いところに手が届く温かい介護を全う。介護を一緒におこなう方々との連携も完璧でした。介護に悩んでいる方々に読んで欲しい一冊。2021/05/07
しょこ
27
認知症の進行していく母親に、頭では理解しているものの、「あんなお母さんを見たくない」と思ってしまう娘さんの心の葛藤が正直に描かれていた。そんな中、父親のマメなケアがとても素晴らしい。介護をする思いの強弱をつけず、投薬で抑制しつつも進んでいく病状を受け止めながら、"自ら出来ること"を患者本人から奪わずに自力で出来るようにサポートして諦めない。そんな姿勢に心打たれた。この本でも様々な制度やサービス、介護商品のあることがわかる。一つの場所に留まらず、情報交換して、本人や家族の希望に合った介護スタイルを↓続2021/05/20
gtn
22
母は家族に恵まれた。より正確に言えば最高の夫であった。一番の支援は病気への理解。母の挙動不審に、病気への無理解から感情的になる娘に反し、父は母の介護、最新情報の収集、新薬の個人購入、福祉の利用、住宅改修等冷静に最善策を取る。その根底には愛がある。母への愛情は、娘も父には敵わない。2019/09/29
ぷりけ
17
ずっと読みたかった本。 図書館になかったので購入。 母親が若年性アルツハイマーと診断される前から亡くなるまでの10数年間の記録。 マンガで読みやすかった。お父様がお母様の介護を最後の最後にまで熱心にされてて、すごい!の一言。2020/12/09
とき@絵本が大好き
12
電子図書館で。 自分は歳を取るとどうなるんだろう、今以上に迷惑にならないように、いまから工夫しないとと思いました。2024/02/11