内容説明
危機の宰相、その時の決断は…時代は変わった。世界は一変した。新型コロナウイルスの蔓延が中国・武漢市で広がったのは二〇一九年晩秋からだった。その後、二年にわたってコロナ禍により「新しい生活様式」を強いられ、まっとうな日常や仕事を奪われると、当時の日本人の誰が想像したか?本書は後藤新平や高橋是清ら歴史上の「危機のリーダー」が直面した超克史を教訓に、歴代政権と宰相の決断の時を問う!
目次
序章 後藤新平と高橋是清―危機克服の手腕と力量
第1章 コロナショックと安倍晋三
第2章 コロナ危機と菅義偉
第3章 バブル崩壊の深層
第4章 阪神・淡路大震災と村山富市
第5章 一九九七年金融危機と橋本龍太郎
第6章 リーマンショックと麻生太郎
第7章 東日本大震災と菅直人
終章 危機の権力者
著者等紹介
塩田潮[シオタウシオ]
1946年高知県吾川郡いの町生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。雑誌編集者、記者などを経てノンフィクション作家に。『霞が関が震えた日』(講談社文庫)で第5回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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後藤新平と高橋是清―危機克服の手腕と力量:金融恐慌を短期で鎮火した高橋是清 金解禁と昭和恐慌 コロナショックと安倍晋三:危機は政権末期に訪れる コロナ危機と菅義偉:非世襲・無派閥 4つの束縛と感染拡大 バブル崩壊の深層:日銀、屈辱の失策 平成の鬼平 資産デフレ 阪神・淡路大震災と村山富市:危機管理不在 責任はすべて負う 辞めたいを連発 一九九七年金融危機と橋本龍太郎:日本経済をどん底に陥れた首相 リーマンショックと麻生太郎:どす黒いまでの孤独 危機の権力者:危機の権力者・4つの型 危機の権力者の宿命と条件2021/08/13