内容説明
30年ぶりにチャンピオンを獲得したホンダF1、熱き戦いの物語。復帰直後の辛苦の日々、マクラーレンとの訣別、レッドブル・ホンダ誕生までの道、F1撤退の決定、奇跡のラストイヤーの一年、その舞台裏を関係者への取材で克明に描く。
目次
第1章 「胎動」
第2章 「再出発」
第3章 「見えてきた光明」
第4章 「捲土重来」
第5章 「復帰後、初優勝」
第6章 「活動終了」
第7章 「3つの喜び」
第8章 「落胆の夏」
第9章 「プライド」
第10章 「悲願達成」
第11章 「有終の美」
ありがとう、ホンダ!―ラストイヤーへのメッセージ
著者等紹介
尾張正博[オワリマサヒロ]
1964年、仙台市生まれ。ベースボール・マガジン社でテニスマガジンの編集者を務めた後、1993年にフリーランスとしてF1の取材を開始。1998年から2001年まで、F1速報誌「GPX」の編集長を務めた後、2002年から再びフリーランスとしてF1グランプリを全戦取材。コロナ禍で行われた2021年のF1シーズンを日本人ジャーナリストとして唯一人、全戦現場取材し、ホンダのラストイヤーを追い続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
confusion_regret_temptation
28
F1ファンとしてHONDAの第2期も第3期も第4期もほぼ全てリアルタイムで見てきたので、結果そのものは全部知っていたし、ここで語られたエピソードも大半はニュースやコラムで知っていたことではあったが、やはりこうして本として纏まって読むと改めて感情が揺さぶられる。2021年の死闘は本当に凄まじかったし、最終戦の最終ラップのドラマは現実とは思えなかった。ずっとHONDAファンでいたし、これからもファンです。第5期も期待してます。もう撤退とか終了とか言わないでね!2023/07/22
いいちゃん07
2
2025年において、とても貴重なF1ライターさんである尾張氏。私の知る限り2005からF1専門誌に記事を書いておられます。著者ならではの貴重なF1政治の舞台裏です。 2014年から8年"連続"ワールドチャンピオンチーム:メルセデスAMG。それに対抗するレッドブルレーシング。ホンダPUへの載せ換えに纏わる本当のバックステージでの物語です。 来期2026年からの新レギュレーションへの対応、各パワーユニットメーカの競争力が試されます。ホンダ社は某社との協業が白紙化しましたが、F1への関わりは頑張って欲しいてす。2025/02/21
Koki Miyachi
2
ホンダF1の第4期の最後にマックス・フェルスタッペンのワールドチャンピオン獲得までのノンフィクション。F1サーカスの裏方のドラマも含めて興味深い話満載。2025年までは本田はHRCとして関わるようだし、まだまだ目が離せない!2022/08/19
ハラセジ
1
想像以上に熱かった。HONDAへの愛が益々強くなったよ。マクラーレンとのあの日々...。トロロッソとの協業の喜び。そして興奮のラストラップでの大逆転...。だからF1は面白い!でも、「撤退」の意味とは!?そして「復帰」とは!?ずーっとHONDAいるような気がするんだけど。2025/05/04
はるまき
1
☆☆☆:あの2021年の劇的なドライバーズチャンピオン獲得に到るホンダの苦闘を、マクラーレンとの関係が冷え切った辺りから振り返った書。F1村における政治的駆け引きや、NHKのドキュメントでも採り上げられたホンダ・ジェットだけでなく、熊本製作所のメッキ技術や量産向けバッテリー技術といった、文字通り「オールホンダ」で挑みあの栄冠を勝ち取った過程を、コロナ過でも全戦取材した著者ならではの密度で描かれており読み応えあり。ただ、結果26年からF1に復帰するのが決まっている今読むと、少々感慨が薄れるのが難点(笑)。2025/03/13