内容説明
本書は、Java10から13までのアップデートを包括的に説明し、さらに開発が進行中の次期機能も解説しています。「ローカル変数での型推論」「アプリケーション・クラスデータ共有」「フライトレコーダ」「switch式」「データクラス」など、取り上げる機能は多岐にわたります。機能の内容だけでなく、背景、使い方、ユースケースも適宜説明しています。また、翻訳時点の状況に合わせて原著の内容を見直し、Java13/14への言及を追加したり、訳注を付けたりしています。本書は、機能拡張のサイクルを加速させるJava SEのアップデートを確認したい読者にとって、最適な一冊です。
目次
第1部 Java10(ローカル変数での型推論;AppCDS―アプリケーション・クラスデータ共有;ガベージコレクタの最適化;JDK10のその他の改良点)
第2部 Java11(ラムダパラメータのローカル変数構文;Epsilon GC―ガベージコレクタの改良;HTTPクライアントAPI;ZGC―低遅延化とスケーラビリティの改善;フライトレコーダとミッションコントロール;JDK11のその他の改良点)
第3部 Java12(switch式;JDK 12のその他の改良点)
第4部 Java言語拡張プロジェクト「Amber」(Amberプロジェクトの拡張enum型;データクラスとその利用方法;テキストブロック;ラムダの改善ポイント;パターンマッチング)
著者等紹介
グプタ,マラ[グプタ,マラ] [Gupta,Mala]
チェコに本社を置くソフトウェア開発企業JetBrainsで開発者アドボケイト(主唱者)として働いている。また、eJavaGuruの創設者として、キャリア向上のためのJava認定試験(Java certification)を積極的にサポートしてきた。2006年以降、認定試験の合格を目標に学生や社会人を指導している。ソフトウェア業界のカンファレンスで頻繁に講演を行うほか、Manning Publications,USAから出版したJavaの本は、Oracleの認定試験向けの書籍として高い評価を世界中で得ている。ソフトウェア業界で18年以上の経験を積んでおり、基本的な人生のスキルとして創造性を育成するためのプラットフォームであるKaagZevarを共同設立。Delhi Java User Groupを共同で運営しながら、Women Who Code Delhiのディレクタとして、Women in Technologyにおける多様性の擁護にも力を入れている
柴田芳樹[シバタヨシキ]
1959年生まれ。九州工業大学情報工学科で情報工学を学び、1984年同大学大学院で情報工学修士課程を修了。パロアルト研究所を含む米国ゼロックス社での5年間のソフトウェア開発も含め、Unix(Solaris/Linux)、C、Mesa、C++、Java、Goなどを用いたさまざまなソフトウェア開発に従事してきた。現在もソフトウェア開発に従事し、個人的な活動として技術教育やコンサルテーションなどを行っている。2000年以降、私的な時間に技術書の翻訳や講演なども多く行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。