内容説明
甲子園通算６８勝。誰よりも勝った男が最後まで貫き通したもの。
目次
不意の電話
原点
壁
異動
頂
翳り
歩き続けて
揺れ
難敵
逡巡
運命の夏
戦い終えて
不在
著者等紹介
谷上史朗［タニガミシロウ］
１９６９年生まれ。大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。県立長崎東高校時代３年夏に長崎大会準優勝。イベント会社勤務から３０歳で脱サラしライターに（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Kentaro
34
１つの壁を越えるとまた新たな壁が待っているのが勝負の世界。７度目の挑戦で箕島を倒し出場した甲子園でも初戦敗退。85年の春から５大会連続で勝利の校歌を響かせることができなかった。箕島を倒す力をつければ日本一を狙える、と選手を鍛えてきたが、現実はさらなる試練を運んできた。甲子園で勝てない中で今も忘れられない出来事がある。５度目の甲子園出場となった時だ。試合前のシートノックを終え、ベンチに戻ろうとすると、スタンドからしゃがれた男性の声が飛んできた。おいチベン、また負けに来たんか 思わず高嶋はスタンドを睨んだ。2020/06/08
きょちょ
25
高嶋監督自身が高校野球の１つの歴史と言えるだろう。 彼は本当に野球・高校野球・甲子園が大好きなのだ。 単に「仕事」ではここまではやれないだろう。 智辯和歌山監督時代、二度も日体大から監督のオファーがあったのは知らなかった。 「この一発（鉄拳制裁）で、こいつは大きく変わる、ここでチームは変わる」というのは全く同感。勝負事は時にきつく当たらないと育たないのだ。 智辯和歌山は打線のチームとよく言われるが、実は守りを重視していて、守り重視の彼の考え方に納得。 仁王立ちがもう見れないのはさみしい限りである。★★★★2019/07/14
tetsubun1000mg
9
奈良智弁学園と、智弁和歌山をほとんどゼロから鍛え上げて、甲子園に出場させ、やがて優勝旗を勝ち取れるチームに仕上げていく。 その智弁和歌山も、大阪桐蔭のような全国から有力選手をスカウトする超強豪校にあと一歩のところまで戦うがが総合力で追いつかない。 そんな状況の中自分自身も膝の故障や、血液の病気でグランドでノックをする時間が取れなくなってしまう。 ここで後輩に監督を譲る決断をする。安心して譲れる後輩ではあっても、まだ野球好きな気持ちが残っているようです。まさに高校野球一徹。 お疲れ様でしたと拍手で送りたい。2019/05/28
ジャズクラ本
6
◎中学生の頃だったか、当時はPLの天下で、智辯は出てくると緒戦敗けのイメージだった。それが自分が長じるにつれ智辯和歌山もドンドン力をつけていき、いつしか押しも押されぬ強豪校に育っていった。随分と高校野球を観てきたつもりだが、考えてみると僕の観戦史は高嶋監督の監督時代と一致する。年寄りナメんな！とノックする姿を見て、こんな指導者と仕事ができたら、或いは自分がこんな指導者になれたらと強い憧れを抱いた。横浜渡辺監督と共に僕の最も好きな監督だった。もうあのユニ姿が見られないかと思うと残念でならない。どうかお元気で2019/07/24
ゆうき
4
★★★★★5.0昔から智辯和歌山が好きで、そこから監督にも目がいきました。昔から待ちわびた待望の一冊です！字が小さく、ページ以上のボリュームがあります。しかし、読みやすいです。野球観もためになり、自身の一生の教訓的一冊となります！高嶋監督のことを知れさらにファンになりました！自身の教訓本です！2020/05/30
