内容説明
千日三ヶ年の雲水修行を終え、寺院と関係の深い幼稚園で働く主人公・雲霞。修行中は隠していた彼の本性は、ガサツで無神経でいい加減。言葉使いもなっておらず、僧侶の修行はそっちのけ、台湾人女性にうつつをぬかしている、ともっぱらの噂。そんな彼のもとに、蓮沢寺の蓮沢恵美が姿を現す。彼女は雲霞を徳のある人物だと信じ込み、彼女自身の人生の岐路にあたり、その相談のために彼を訪ねてくるのだが…。人生のあり方を問うた、『秋の彼岸の終わりには』の続編。
著者等紹介
鈴木剛[スズキツヨシ]
埼玉県生まれ。大学院卒業後、会社員として働きながら執筆活動をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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