内容説明
親の過剰な期待に応えようと生きてきた中園沙希。親の離婚をきっかけに、荒れた生活を送り、周囲から「粗大ゴミ」と呼ばれるようになった藤崎司。同じ高校に通うふたりは、お互いと知らないまま、自殺サイト「屍の部屋」でメッセージを交わす。―あんたは死ぬのか、死なないのかどっちだ―ふたりの男女の視点から生を描いた、かけがえのない物語。高校生というもどかしく、切ない時間。友情とも恋ともつかない感情が二人を包んだ時、ついに物語は終わりを迎える。すべての十代に贈る快作恋愛小説。
著者等紹介
藤田淳士[フジタアツシ]
1979年大阪府生まれ。大阪産業大学経営学部流通学科卒業。タレント。16歳で単身ブラジルへサッカー留学。1年後、帰国。「OSボーカルコンテスト」エンターティナー賞受賞。「ATCダンスコンテスト」優勝。「ビタミンYOU」エッセイ部門で『近江母の郷』が佳作入選。千葉テレビ「the 座」ナレーション、朝日テレビ「おはよう朝日です」リポーターなど幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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