内容説明
全国からファンが足繁く通う、ジャズサウンドの聖地、岩手県一関市。1970年の開店以来、このジャズ喫茶を伝説にまで高めた所以は、その「音」にある。アナログの世界に魂を捧げるマスターがあの手この手で「音」をたぐり寄せ、味わい、紡ぎ、語り尽くした名エッセイを再文庫化。カウント・ベイシーをはじめ、ジャズアーティストたちとの交流記としても楽しめる、ジャズオーディオの入門書にして決定版。解説はサックス奏者の坂田明。
目次
ドラム殺人事件
一枚のレコード
ベイシー・サウンドの夜明け
テキサス・スタイルの岩崎さん
375のホーンレンズはトタン屋根!?
音は見るもの
もっと低音を!!
スピーカーに喋らせろ!!
カウント・ベイシーの場合
菅野沖彦参上!〔ほか〕
著者等紹介
菅原正二[スガワラショウジ]
ジャズ喫茶「ベイシー」店主。1942年岩手県生まれ。早稲田大学在学中、「ハイソサエティー・オーケストラ」のバンマスとして活動。「チャーリー石黒と東京パンチョス」のドラマーを務めたのち、1970年に岩手県一関市にジャズ喫茶「ベイシー」を開店。自他ともに認めるオーディオへの探究心から生み出される「音」に全国からファンが通う、ジャズ・サウンドの聖地となる。独自のジャズ、オーディオ論で書籍、新聞、雑誌などへの執筆多数。ジャズアーティストたちとの親交も厚く、イベントプロデュースほか、ジャケット写真も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジャズクラ本
13
◎やっちまった。著者の未読本が読めると勢い勇んで帰ったきたら、「ジャズ喫茶ベイシーの選択」の再刊だった。よって内容はほぼ同じ。「ほぼ」と言うからには若干の違いがあり、巻末の2章分が「ジャズ喫茶~」には未掲載で、文庫化によせて、及びあとがきが異なり、解説が高橋克彦から坂田明に変わっている。残念と思いながらも変更部分を読むと、やっぱり菅原節は健在で、この部分だけでも価値ある一冊でした。ジャズもオーディオもワカランという方も多いかと思いますが、この軽快な文章は何事にも通ずる深いものです。機会があればご一読あれ。2020/08/22
あっちゃんのパパ
1
評価=3:この本を買ってから、映画があることに気がついた。同じ早稲田のタモリと喋り方などもどことなく似ているなと思った。一度、一関ベイシーに訪ねてみよう。2020/11/19
イシュア
0
筆者は言わずと知れた一関のジャズ喫茶「ベイシー」の主人。素人にはよくわからないオーディオ用語が飛び交う随筆集だが、用語が理解できなくても十二分に面白い。2015/06/11
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