内容説明
須藤智志は、骨が脆くなる骨形成不全症を抱えて生まれてきた。十歳の頃から寝たきりの生活となるが、母の献身的な介護と、多くの文学作品との出合いにより、深い感受性を育んでいく。だが、その影には、彼の出生にまつわる、受け入れがたい事実があった…。やがて成人し、父が定年退職すると、自身で生活力を持たなければならない立場に立たされる。リハビリと職業訓練、そして厳しい現実に智志は直面する。美しい母への思慕や自らの出生への葛藤、障害とともに生きる切々とした気持ちを描ききった感動の傑作長編小説。
著者等紹介
太島宏治[オオシマコウジ]
1939年神奈川県生まれ。山形県で少年時代を過ごす。現在神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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