内容説明
時は戦国乱世。強いものが生き残る実力主義の時代において、味方もあきれ返るほどに貧相な、けれど熱い魂を持った雑兵たちが現れた―。三河の農民、太助、庄ノ助、茂吉、虎松は、かつての村長を頼り、家康率いる松平家の行軍に参加した。その兵装は、裸同然の身なりに、武器は竹槍や鍬、鎌という貧弱なもの。陣中で浮き上がる彼らは、一揆勢との合戦を経験し、その恐怖を肌で感じることによって、それぞれの運命を違えていくことに…。歴史の表舞台に埋もれた名もなき兵士たちを、四人の雑兵の姿に託して描き出す。斬新な発想と意欲に満ちた戦国小説。
著者等紹介
加藤正樹[カトウマサキ]
1980年東京都江戸川区出身。創造作家兼アルバイター。専修大学商学部卒業後、誰も考えつかないような面白い「創造」を目指し、数多くの作品を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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