内容説明
「あれは暑い夏の日のことだった。あのころは自分が何者なのか本当にわからなかった」。夏休み。父の突然の発案で、気乗りのしない家族旅行で「永遠の森(エターナルフォレスト)」を訪れたクロードは、森の奥に隠された泉で、美しい少女・フローラと出会った(『夏が見た夢』)。まるで「少年期の終わりが見せた夢」のような出会いと別れを描いた表題作のほか、少女が拾った銀色に光る「種」が起こした出来事『拾った種』、弟・スコルの存在を少しだけ疎ましく思ってしまった兄・ハティの心の成長の物語『アムルタート』の三編を収録。
著者等紹介
夢見月朔夜[ユメミズキサクヤ]
1987年生まれ。三重県出身、在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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