内容説明
大手出版社に勤務して約三十年。今後のことをゆっくり考えたいと思った“私”は休暇を取り、一週間ほどの旅に出た。妻に見送られ、向かった先は東北の津軽方面。雪景色の土地を巡りながら、私は出会って去っていった過去の女性たちのことを想いだす。青森に入った私は、旅の途中で知り合った女性が経営する一杯飲屋に立ち寄る。その女主人の娘である大学生の梓との出会いは、この旅の中の大きな出来事となる。雪景色が拡がる東北の地を訪れた男の淡い恋を含んだ心情を情景豊かに描く。
著者等紹介
柳亮一[ヤナギリョウイチ]
1946年生まれ。千葉県市川市出身。法政大学大学院社会科学研究科修士課程卒業。家庭教師をしながら小説やエッセイを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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