内容説明
第二次大戦後の台湾島と中国大陸の住民はともに中国人ととらえられていた。台湾住民の圧倒的多数はたしかに漢民族系だが、今日の中華人民共和国の国民と一括するには無理がある。日清戦争後をキーワードに、今日の中国や台湾の庶民の民族意識を覗く。
目次
第二次大戦後の台湾島と中国大陸
台湾を訪れて先ず感じたこと
一八九五年以前の台湾
一八九五年、日本の台湾統治が始まる
一九一〇年代日本の統治権拡張と現地の抵抗
開明的台湾人の啓蒙運動
左翼革新派の台頭と台湾文化協会の分裂
台湾共産党と闘女謝雪紅(シェシュエホン)の生涯
日本統治時代台湾の本土並みの主張
戦争勃発、台湾人皇民化洗脳強化〔ほか〕
著者等紹介
鷹野良宏[タカノヨシヒロ]
1931年神奈川県高松市生まれ。神奈川県在住。画家、エッセイスト、教育史研究。幼少より高校卒業まで松本市で過ごす。1950年、東京教育大学芸術学科に入学。教育学科教育史専攻に転科。卒業後、小田原の県立高校で社会科教諭、歴史と倫理を担当。教育史の研究を続けつつ、絵画(洋画)作品を現展(現代美術家協会展)に所属。1966年以後はJapan Contemporary Art Association(略称JCAA)にも所属し、国際交流展に抽象画を出品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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