内容説明
唐物商の後妻・おゆらは、父の仇を追って江戸に入っていた脇田玄一郎と思わぬ再会をする。かつて二人は浪人と袋物問屋の娘という身分の違いはあったが、互いに想い合う間柄であった。また、おゆらは玄一郎が信州高遠藩に仕官かなって江戸を去る際に、無理な相対死を仕掛けてもいた。再会を果たした二人の恋情は、前よりもまして燃え上がっていく。そんな折、玄一郎は探し求めていた父の仇と出会う。江戸の本所・浅草界隈を舞台にした、時代劇シナリオ。数奇な運命に弄ばれてしまう男女の慕情を切実と描く。
著者等紹介
宇賀神隆文［ウガジンタカフミ］
１９３７年生まれ。東京都出身。早稲田大学文学部卒業。１９９５年、（株）高島屋東京店を退職。１９９６年、日本演劇協会劇作塾修了。１９９８年、劇作家・榎本滋民氏に師事。２００１年に「散菊江戸紫浪藤」で北海道戯曲コンクール入選。現在、日本演劇協会会員ならびに歌舞伎学界会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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- 和書
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