内容説明
地方都市の市議会選挙を舞台に、選挙応援運動に手を貸す老人の活躍を描く。高森は前期をもって引退した元・市議会議員。1年前に妻を亡くし、生きる目標を見失っていた。ある日、高森のところに現役の市議会議員である工藤あずさが訪ねてきた。あずさは高森に「翌年の四月に行われる統一地方選挙で、自分を応援してほしい」と切り出す。正義感の強い議員であるあずさは、権力志向の市長一派から憎まれていた。高森は、厳しい選挙戦を迎えることになるあずさを、全力で応援する決意を固める。
著者等紹介
渡辺和夫[ワタナベカズオ]
1932年生まれ。新潟県出身。小学校教諭を退いた後、町議会議員を4期務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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