内容説明
逆風を受けながらも力強く生きた女性「直子」の半生を、母親とのつながりを通して描く。一九三二年鹿児島県で生まれた直子。幼い頃から苦労の絶えない生活をしてきた彼女は、建設省の同僚として出会った、東北出身の青年と恋に落ち、結婚した。幸せな生活を手に入れたかに思われた直子だったが、封建的な風土の残る彼の実家での生活に心身を疲弊させてしまう。一大決心の末に家出した彼女は、母の住む東京へ向かい、やがて知人に紹介されたバーでホステスとして働くようになり…。悲喜こもごもの人生が臨場感をもって綴られる自伝作品。
著者等紹介
鷹取和江[タカトリカズエ]
1932年鹿児島県生まれ。現在東京都在住。高校卒業後、建設省に四年間勤務していたが、結婚のため退職。その後、思ってもいなかった衝撃的な出来事に心身を病み、家出のようにして上京する。ホステスとして働いた後、新宿歌舞伎町にスナックを開店。平成14年12月までの約二十年間、生きがいのある毎日を送ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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