内容説明
検察事務官から副検事に昇進した見影文は、ある傷害事件を担当することになった。事件自体は軽微なものだったが、被害者と証人が相次いで失踪してしまう。捜査の過程で文は、同時期に発生した刑事殺害事件と不審な焼死事件に着目し、全ての発端が二十八年前に起きた殺人事件にあると見るのだが―。二十八年の時を超えて襲来した、怨念を思わせる陰惨な事件。持ち前の滑稽さを滲ませながらも、過去に縛られた者たちと向き合い、事件解決へと奔走する文。七転び八起きの末、文がたどり着いた真相とは？ミステリー小説。
著者等紹介
藤枝義幸［フジエダヨシユキ］
１９８１年大阪府大阪市出身。２００６年大阪芸術大学大学院博士課程前期修了。修士（芸術文化学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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