内容説明
「どろぼう。捕まえて!」白昼の県道を友達の家へ向かう、主人公・天竜三郎の耳に、女性の甲高い悲鳴が届いた。バッグを持って逃げる犯人と、それを追いかける天竜の躍動感溢れる追走劇。刃物を手にした犯人との命をかけたかけひきに、息も継がせぬどんでん返し。さて、その結末やいかに。連日、殺伐とした事件報道が続き、決して安全国ではなくなった日本。犯人を更正させ罪を償わせることの必然性、一方で被害者側の意識改革の必要性も盛り込み、「犯罪」の減少を訴える秀逸の短編集。
目次
追走
追跡
著者等紹介
都築高次郎[ツズキタカジロウ]
1939年愛知県、半田市出身。愛知県半田市立成岩中学校を卒業。大工見習いとなるが、背骨を故障する。今までに、およそ60種類の職業を経験。23歳より、小説を書き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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