内容説明
敗戦前日、16歳の少年がフトンや鍋を担いで品川駅から満員のオンボロ列車に乗った。12時間、居眠りしながら…勤労動員先の戦車工場でのさまざまな体験を振り返る表題作、他―時空を超えて鮮やかに蘇る「青春の序曲」そして、迎えつつある「終曲」の日々の感慨を清冽にうたいあげる。全24篇収録。
目次
米原まで
『第三の男』と共に
学生もどき
千鳥ヶ淵にて
萬年橋
『ぞうさん』の歌
雷さま
天使の笑顔
カスバ
風呂焚き〔ほか〕
著者等紹介
大橋浩[オオハシヒロシ]
1929年、東京都江戸川区に生まれる。現在、同狛江市在住。随筆家。三菱商事の機械畑を歩き、インドとアメリカに一二年間駐在。1986年、新国際電電の日本国際通信(株)(現ソフトバンクテレコム)に出向。副社長を経て1993年退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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