目次
春(ニワトコ;ヤブカンゾウ ほか)
夏(サクランボ;野イチゴ ほか)
秋(ウスヒラタケ;マツオウジ ほか)
冬(フユイチゴ;ワラビ ほか)
おわりに―採集の思想
著者等紹介
安田陽介[ヤスダヨウスケ]
1969年生まれ。京都府京都市北区出身。京都市左京区在住。京都大学文学部史学科修士課程修了。予備校講師(日本史)。H.D.ソロー研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりたまご
3
有川浩の「植物図鑑」から、読みたくなって再読。やっぱりめちゃくちゃ面白い!「縄文時代の生活」を理想に掲げ、京都の大文字山の植物を採取して食べる。昨今の表層的なアウトドアブームを一刀両断し、矛盾だらけの里山主義を弾劾する。顔見知りのご婦人方とかわす会話もユーモアが溢れててクスッと笑ってしまう。「食すると下痢をする」とわかっている植物をあえて食べてその下痢を「楽しんで」縄文人の追体験する。めちゃくちゃな人なのに、文章に知性と大文字山に対する「愛」が感じられます。「エセ植物好き」な私は、著者に叱られそうだな。2020/05/16