内容説明
残留孤児が入国を希望しているにもかかわらず身元保証を求めるなど帰国を制限する違法な行政行為。国の支援策も北朝鮮拉致被害者などと比べ明らかに貧弱。懸案の戦後処理問題を足元から問い直す。
目次
挙国一致内閣が移民計画に託した思惑と謎
岸内閣の中国政策のもとで
繁治さん三十年ぶりに妻子と再会
満蒙開拓団の壊滅
飾り気のない日中交流
お寒い残留孤児対策
ボランティアのつもりで預かってもいいヨ
残留孤児嗣男一家の永住帰国
険しい社会復帰への道
学童たちのいじめ〔ほか〕
著者等紹介
前田保仁［マエダヤスヒト］
１９２４年北海道三笠市生まれ。１９４１年満州棉花（株）に採用。渡満以降奉天省遼中県で綿花、ケナフの栽培指導に従う。１９４５年兵役に就くも終戦に伴いソ連ウズベク共和国に抑留、発電所建設工事に服す。１９４８年１０月復員。１９４９年北海道炭鉱汽船（株）新幌内鉱勤務。幌内鉱業所経理課で原価計算事務に従事。１９５３年１０月、猿払村技術吏員、その間北海道新聞通信員、１９６９年同村助役に選任され、５期２０年勤務。１９９１年４月同村議会議員に当選、２期８年間勤める。１９９９年、第１９回北海道ノンフィクション特別賞受賞。「北海道ケナフの会」会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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