内容説明
見えるはずのないものが見えてしまう少年・月太は、青白く光るふしぎな大ジシが父の命をうばったと信じている。村の畑をあらすシシを追いはらっていたある夜、シシの大群とともにふたたびあらわれた大ジシは、今度は月太が兄のようにしたう清四郎を連れていってしまった…。神秘的で美しい南信州の山を舞台に、独特の響きをもつ方言でつづられた創作民話。第2回祭り街道文学大賞特別賞受賞作。小学校高学年から。
著者等紹介
有賀ゆき[アリガユキ]
文筆家。1975年生まれ。山口県出身、長野県在住。信州大学人文学部卒業後、山口県の地方紙勤務を経て、興味が高じて再び長野に移り住む。地元のガイドブックやフリーペーパー制作に携わりながら、県内のいたるところを飛び回って、長野の魅力を再確認する毎日。『南信州の創作民話 月太と山神』で下伊那郡阿南町が募集する「第2回祭り街道文学大賞」の中・長編部門特別賞を受賞した
前田志津香[マエダシズカ]
切り絵作家、イラストレーター。1968年生まれ。千葉県出身、千葉県在住。女子美術大学卒業後、メーカー勤務を経て、1996年フリーのイラストレーターに。切り絵や手書きなどさまざまなタッチで、雑誌のカットや年賀状デザインなど多数手がけている。また、個展やグループ展を開くなど、展示活動を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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