出版社内容情報
赴任先の京都でうまくいかない日々を送る佐藤は、鬱々としたまま神社に立ち寄った。その時に見た相撲大会で清々しく負けていたのは、京都大学相撲部の面々。そしてなぜか相撲部へ入部することになった彼は、部員たちと接することで徐々に気持ちが変化していく。個性派集団の京大相撲部は、インカレで勝利できるのか!? 打倒東大を目標に一歩ずつ前に踏み出す青春群像劇。
内容説明
赴任先の京都で、何もかもうまくいかない日々を送る25歳の佐藤は、鬱々とした心を抱えたまま神社に立ち寄った。そこで見た相撲大会で、清々しく負けていたのは京都大学相撲部の面々。そしていつの間にやら京大相撲部へ入部することになった彼は、個性が強めの部員たちと接することで徐々に気持ちが変化していく。ままならない生活の中で、誰もが居場所を求めていたのだ。各々が独自の方法で切磋琢磨する京大相撲部は、インカレで勝利できるのか!?打倒東大を目標に一歩ずつ前に踏み出す青春群像劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海燕
10
国立、しかも京大だから、高校までにスポーツで秀でた成績を収めていた学生はなかなか集まらない。今でも全国で闘えるレベルにあるのは、大学から競技を始める学生が多いアメリカンフットボールくらいだ。それを言うなら、相撲部がある高校は少ないし、総合大学で男子が多い京大なら勝機がありそうに思うが、おそらく相撲部の門を叩く学生がいないのだろう。著者は未経験で関学大相撲部に入部したとのことだが、一回生時の戦績は1勝32敗、唯一の勝利が京大相撲部からというのが笑える。弱いがひたむき(?)、そういうのを応援したくなる。2024/05/23
ぴょる吉・アンジェリーナ・Y
1
面白かった 一気に読んでしまった 「人間だけ。人間だけなんだよ、無駄を享受できる動物は。」なかなかいい台詞である 最近なんでもコスパだからね コスパより、無駄が文化を作ります 爽やか青春物語で、読んでいて胸が高鳴るし、笑えるし、感動するし、泣けます いい小説でした2024/10/08