内容説明
出自は恵まれてはいないが、自身の努力で蔵人にまで出世している大江匡房は、帝の覚えもめでたい28歳。優秀な頭脳をフル回転させ、官僚としての仕事を日々実直にこなしている。そんな匡房が任された、天皇の一世一代の御即位礼。これは、絶対に間違いは許されない大仕事だ。準備万端、いざ出陣といきたいところだが、有象無象が跋扈する宮中でそんな簡単に物事が進むわけはない。帝の寵愛をめぐって嫉妬心を募らせる愛妾や己の出世欲にまみれた官僚仲間などの思惑に振り回される。次々と訪れる予期せぬ出来事を上手く捌いて長い一日を無事終えることはできるのか。
著者等紹介
阿岐有任[アキアリトウ]
早稲田大学卒業。東京大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



