内容説明
出自は恵まれてはいないが、自身の努力で蔵人にまで出世している大江匡房は、帝の覚えもめでたい28歳。優秀な頭脳をフル回転させ、官僚としての仕事を日々実直にこなしている。そんな匡房が任された、天皇の一世一代の御即位礼。これは、絶対に間違いは許されない大仕事だ。準備万端、いざ出陣といきたいところだが、有象無象が跋扈する宮中でそんな簡単に物事が進むわけはない。帝の寵愛をめぐって嫉妬心を募らせる愛妾や己の出世欲にまみれた官僚仲間などの思惑に振り回される。次々と訪れる予期せぬ出来事を上手く捌いて長い一日を無事終えることはできるのか。
著者等紹介
阿岐有任[アキアリトウ]
早稲田大学卒業。東京大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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若黎
8
面白かった。何の史料を参考に書いたんだろう。即位式に裏方のてんてこ舞い振りと、それを順次片付けていく匡房の手際にも感嘆する。2026/01/10
みいやん
7
後三条帝の即位式当日の一日の大江匡房の活躍を描く。会話は古語だが、他は分かりやすい文章。身分やらしきたりやらに様々な思惑、部下に恵まれない匡房。各章の最後のto doリストのような覚書がおもしろい。2026/03/15
ときわ
7
なんと330頁を使って匡房(まさふさ)さんのたった一日の出来事を描いた話。題名通りの本当に長い一日だった。皇太弟の時から今上帝に仕え信頼されている匡房だが、帝が信頼して手軽に使える駒でもある。天皇の即位式とはこんなにものすごく大変な儀式だったとは!使えない上役、部下、有能な部下、案外うまくやってくれる(だが油断ならない)上役、わがままな女性陣、ちゃんと賢い女性も、厳しい姉上(でも有能)ともかく盛沢山な関係者たちを片っ端からさばいていく匡房さんはなんて有能なんだ。そして彼が今上帝を大好きなのがとても良い。2026/01/27
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