出版社内容情報
癌と診断された父はあらゆる手段で闘病しながら、セーラーを目指す若者たちの指導に力を注いだ。「父の生きざまは壮絶だった。死にざまもまた、見事であった。私は父の娘であることを生涯誇りに思う」――どんな苛酷な状況でも生きることを諦めなかった父の3年間の姿を、当時16歳の娘がまざまざと綴る。患者と家族の悲痛な叫びは、すべての人、そして医療従事者への警鐘となる。
内容説明
2021年の春。癌と診断された父はあらゆる手段で闘病しながら、セーラーを目指す若者たちの指導に一層の力を注いだ。どんな苛酷な状況に陥っても、喜びを見つけて生きることを諦めなかった父の3年間の姿を、当時16歳だった娘がまざまざと綴る。本書に描かれた患者と家族の悲痛な叫びは、すべての人、そして医療従事者への警鐘となる。Reライフ文学賞第三回長編部門最優秀賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
6
補足で医療従事者の方々に感謝の思いを述べられていた。思いが赤裸々に綴られていたので。2024/12/13
soriiieee
5
癌を患った父親のリアルなドキュメント。癌と闘うという事は綺麗事なんかじゃない。身体だけではなくて、周りの人々の感情やら体力やら周辺にも転移して関係性まで蝕んでいく。家族のありのままの表現が生々しい。読み進めることがつらかった。奇跡なんか起きないという、医療従事者の率直なコメントも正直。患者へ向き合うことの意味を考えさせられる。2025/08/31
ばぶパパ
0
まだ若いのに、凄い作家です。2024/12/30




