出版社内容情報
本能寺の変で急死した信長が残したものは、「天下統一」という概念だった。それに気がついた時、秀吉と家康はどんな行動に出るのか。ともに40代、武将として脂の乗り切った二人が、腹心の部下――家康には石川数正、秀吉には黒田官兵衛――に支えられ、知略を尽くし、命を賭けて睨み合う。真の天下人となるために。秀吉、家康それぞれの視点で描かれる、天下分け目の熱き戦い。
内容説明
本能寺の変で失ったのは、偉大すぎた主君、織田信長。喪失感に襲われる中、豊臣秀吉と徳川家康の運命はこの時から大きく動き始める。信長の遺した「天下統一」という概念に気がついた時、戦巧者の武将二人はどんな戦いを繰り広げるのか。腹心の部下―秀吉には黒田官兵衛、家康には石川数正―に支えられ、知略を尽くし、命を賭けて睨み合う。天下人となるのは、秀吉か家康か。関ケ原の戦いよりもずっと熱い小牧・長久手の戦いこそが、真の天下分け目の大一番!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
57
以下はこの小説の感想で、史実ではないという前置きが必要だろう。本能寺の変後にいち早く天下人に手が届いたように見えた秀吉も、軍師・官兵衛がいなければ踏ん切りがつかなかった。家康が暗愚な織田信雄に与したのは秀吉が嫌いだったから(笑)。この物語は、そんな二人の独白によって構成される。信雄の独りよがりの無条件降伏は、危機的な兵站の家康軍を結果的に救うことになった。石川数正の出奔も、敵(秀吉)・味方(家康)双方を欺き、ただただ秀吉が徳川家を滅亡させない未来を信じた末の行動に思えた。面白い歴史の見方だな~2024/03/12
オーウェン
52
いつもクローズアップされない人物や出来事を題材にする作者だが、今作は小牧・長久手の戦い。 確かに歴史の教科書でも起こったことしか書かれてないし、どういった戦だったのかはっきり分からない。 秀吉と家康の戦いなのに、詳細が出てこないというのは意外。 大将よりもお互いの参謀が幅を利かすのが戦国の世であり、信長の死後ということで、2人とも日本統一を成し遂げるための心意気が希薄な時だから頷ける。 作中でも石川数正の行動は奇異に映るが、実際その時はと想像すると楽しめる。ちなみに2人の直接の対決はこれで最後になる。2023/12/05
ポチ
40
小牧•長久手の戦いで、秀吉、家康の心の声や腹心の黒田官兵衛や石井数正とのやり取りなど、その時その時の感情や気持ちの動きが、なるほどなぁ!と伝わって来る。もしかしたら戦いの流れや駆け引きも関ヶ原より面白いかも知れませんね。2025/11/28
出世八五郎
18
小牧長久手合戦を秀吉vs家康の本当の天下分け目の戦と評す。秀吉家康らの独白・会話を中心に話が進み、各々の心情を描くことでこの戦を描く。この戦の結果が関ヶ原の結果と大阪の陣による豊臣滅亡までを決めた。それを予見していた黒田官兵衛vs石川数正の戦いでもあり、官兵衛は此処で家康を殺すべき!と執拗に秀吉を説得しようとするが、秀吉はそれを悉く拒否する。此処で官兵衛は徳川の天下を確信する。あとがきに著者の苦労と興奮が説明されている。2026/01/07
びぃごろ
16
白蔵さん一押しの小牧・長久手の戦いは『二人の天下人がガチンコで殴り合った唯一のドリームマッチ』という。これは読む前から期待が高まる。聞いたことはあるが、具体的なことは知らない。秀吉が天下人になったんだから家康負けたんでしょ?くらいな印象。はてさてどんな攻防があったのか「どうする家康」は観ていないので、現在のキャストと過去のキャストが入り乱れて脳内再生(家康は松潤、本田忠勝は藤岡弘、石川数正は松重豊)へぇ~そうだったのー。黒田官兵衛の暗躍、石川数正の出奔…白蔵さんの読み易い文章にその解釈、面白いじゃないか!2023/12/09
-
- 電子書籍
- 拾われリリーは甘い嘘にほだされる ワケ…




