感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さんつきくん
6
面白かった。どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのかは分からないが、興味深く読めた。ページ数は多いが、字が大きいため、サクサク読める。舞台となる大須浜は女川の隣·石巻市雄勝地区にある。割と近い。その大須浜にそんな一族がいたとは驚きである。天保の大飢饉の時、沿岸部は疲弊した。大須を含む十五浜(現雄勝町地区)や近隣の浜の人達を救うため、秋田から米を取寄せ、餓死者を出さずに救済したのが、著者の先祖·寿保である。その寿保の活躍を書いた一冊。商いで富を築く様は読んでいて気持ち良い。吉原の花魁との大恋愛も凄い2025/03/16
はまこ
2
分厚さを感じないぐらいサクサク読めて、ずっと面白かった。 商いの様子はとても興味深く、飢饉から人々を救おうとする強い想いと行動力が素晴らしかった。 花魁との恋愛には胸を打たれた。 色々とやるせない気持ちもあるけど、救われた人々を想うと爽やかな読後感だった。 大河ドラマを読んだような、とても読みごたえのある本だった。2025/04/22