出版社内容情報
ララは離れた町にすむ、お父さんに手紙を書きます。「お仕事はとても楽しい」「いつもお友だちにかこまれてしあわせ」。でも、それらはすべて、うそでした。ララは仕事が好きではなかったし、友だちもいませんでした。ララはしだいに、うその手紙を書くことに、たえられなくなっていきました。そこで庭に本当のことを書いた手紙を出すための「しろいポスト」を立てたのです――。
内容説明
ララは離れた町にすむ、お父さんに手紙を書きます。「お仕事はとても楽しい」「いつもお友だちにかこまれてしあわせ」。でも、それらはすべて、うそでした。ララは仕事が好きではなかったし、友だちもいませんでした。ララはしだいに、うその手紙を書くことに、たえられなくなっていきました。そこで庭に、本当のことを書いた手紙を出すための「しろいポスト」を立てたのです―。第20回えほん大賞で、ストーリー部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
12
第20回えほん大賞ストーリー部門大賞受賞作品。心理描写が細やかで、ララの苦しみが痛々しく迫ります。本当のことを言うことでお父さんを悲しませたくないという思いと、本当のことを言って自分の気持ちを楽にしたいという葛藤にずたずたにされるララのメンタル。自分らしく生きること、仕事の向き不向き。誰でも人生の中で何度も考えること。そして、やり直すことはいつからでもできるということ。たくさんのメッセージが詰まっています。2022/01/26
みさどん
10
何もうまくいっていない主人公ララ。それを秘密にしていいことばかり、嘘の手紙を父に出す。正直に生きられないって何がじゃまをするのだろう。心に残る見栄やプライド、人を信じられないところかな。それがたまっていくと、大きな澱になって人は病んでいく。ララは特別な人から普通の女の子として、幸せになったと言える。ありきたりではないストーリーだった。2024/10/22
より
1
★★★★2024/05/04
清掃員·D
0
図書室 共感度の高い良作2022/07/31