感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
62
1990年にボストンの美術館から、フェルメールの絵画「合奏」が盗まれた、というのは実際にあった事件。本作は、それ以来、今に至るまで発見されていないこの絵画の行方を大胆に扱ったミステリ。と聞いただけでワクワクしてくる。美術品の裏マーケット、盗品の換金の方策等、こんな仕組みがあるのかと驚かされるが、第二次大戦時、フェルメールの贋作を制作してナチスに売りつけた実在の人物、メーヘレンの存在が、本作で伏線になっているというのも良くできている。更に、絵画の入手を巡る組織間の抗争から銃撃戦までと、なかなか飽きさせない。2024/01/06
Wataru Kondo
1
絵画への造詣が深い。そして、パリの描写がありありと浮かぶ。フィルムノワールのような映画的展開。力作だった。2022/05/27
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