内容説明
ギリシア神話や聖書など西洋文明の基礎となった古典には古代世界を襲った様々な災厄が記されている。一方、日本の「古史古伝」「超古代史」などと呼ばれる史書には、古代の日本列島およびその周辺の国々が天災や疫病に見舞われたことが記されている。神話にしろ偽書にしろ、それらに災禍のイメージが刻印されているということは、その成立当時、厄難の物語が求められたということである。ではそうした物語と現実世界での災厄との関係はどうだったか。そこから何が学べるか?―パンデミックに襲われた2020年を総括しながら、考察する。
目次
第1章 災害と疫病で読み解く聖書・ギリシア神話(旧約聖書やギリシア神話では災害や疫病にどう立ち向かったか)
第2章 転変地異・予言で読み解く「古史古伝」(『上記』でウガヤフキアエズ朝の謎が解ける;災害から読み解く『竹内文書』;災厄から読み解く『富士宮下文書』)
第3章 災害・疫病で読み解く「古史古伝」(転変地異で読み解く『契丹古伝』;疫病鎮めと病気治しで読み解く『秀真伝』;津波から読み解く『東日流外三郡誌』)
著者等紹介
原田実[ハラダミノル]
歴史研究家。1961年、広島県生まれ。龍谷大学文学部卒。八幡書店勤務、昭和薬科大学助手を経て帰郷、執筆活動に入る。元市民の古代研究会代表。と学会会員。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)会員。古代史関連の偽史、偽書を中心とした著述家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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