出版社内容情報
切支丹への弾圧が本格化した江戸時代。飢饉にあえぐ農民たちは、益田氏出身でさまざまな奇蹟を見せる天草四郎を盟主として反旗を翻す。城に立てこもった四郎たちは、幕府軍をたびたび撃退するが、松平伊豆守による兵糧攻めにより、窮地に追いやられる……。島原の乱の軌跡を描きながら、神と等しく仰がれる自身に慄き、心の支えとなる娘に心情を吐露する天草四郎の知られざる内面に迫る。
切支丹への弾圧が本格化した江戸時代。飢饉にあえぐ農民たちは、益田氏出身でさまざまな奇蹟を見せる天草四郎を盟主として反旗を翻す。城に立てこもった四郎たちは、幕府軍をたびたび撃退するが、松平伊豆守による兵糧攻めにより、窮地に追いやられる……。島原の乱の軌跡を描きながら、神と等しく仰がれる自身に慄き、心の支えとなる娘に心情を吐露する天草四郎の知られざる内面に迫る。