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文芸社文庫NEO
フクシノヒト―こちら福祉課保護係

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  • サイズ 文庫判/高さ 16cm
  • 商品コード 9784286183794
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ごくフツーに大学を卒業し、ひたすら安定を求めて役所に就職した堺勇治。ところが、配属先は誰もが敬遠する福祉課保護係だった。病気や高齢、障害といった様々な境遇に苦しみ、時には亡くなっていく生活保護受給者の姿にショックを受ける。そして、社会が抱える矛盾や自分の無力さに苦悩する日々…。そんな堺を支えたのは個性豊かな保護係の先輩たちだった。がむしゃらに邁進する若者の成長を描いた“社会派コミカル青春小説”。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

70
なんとなく気になって手に取りました。きっとこんなにあっさりしてはいないんだと思う。もっともっと色んなことがあるんだと思います。それでも主人公の堺くんや白井野さんや、係長や志藤さん、若尾さんたちのような人たちが福祉課保護係にいてくれるといいな。文章がちょっとつたない印象ですが、なんか読まされました。2018/05/21

itoko♪

70
嫌われ部署の福祉課保護係に配属された新人 堺クンの成長を描いた社会派小説。真面目で人の気持ちを考え過ぎるあまり、落ち込んだり悩んだり…でも周りの上司や、愉快な指導係、先輩に恵まれて、少しずつ自信とやり甲斐を感じていく主人公に、頑張れ!とエールを送りたくなる。彼らの奮闘は『人は国に守られているんじゃなく、人が人を守っている』という言葉が表している。いつ誰しもがお世話になるかもしれない生活保護のことを少しでも知ることが出来て良かった。とかく偏見の目で見られる生活保護、私たちももっと知っておくべきだと思う。2017/05/21

チアモン

53
生活保護福祉とはどういうお仕事か、なんとなく分かったような気がする。実際は現実はもっと厳しいんだろうけど・・・。新人のケースワーカーの成長も見えてきて良かった。2020/01/21

のんすけ

41
新卒で生活保護担当になった主人公の成長物語。いきなり汚部屋訪問から始まるところが、この小説に引き込ませるのに充分だった。私は生保担当ではなかったが、あの独特のスエタ臭い、畳を踏むと尿臭が漂う強烈な家、いつまでも臭いの取れない身体、これらが読み進むと鼻腔から脳に直撃してきた。綺麗事ではないフクシ。優しさだけでは潰れる現実。燃え尽きないための身を守る術。懐かしく読みました。2017/11/05

タルシル📖ヨムノスキー

20
福祉課の保護係に配属になった堺くんの成長を中心に、社会福祉の現状を描く物語。現実はもっともっと厳しいんだと思う。決して明るい話ではない福祉の世界を、暗くならずに、テンポよく、注釈を入れて解説しながら、さらりと読ませてくれるのは、やはり脇を固める堺くんの同僚たちの力が大きいと感じる。一応ヒロインの立ち位置の白井野さんを、特に魅力的に感じるのは私だけ?堺くんとの今後の展開に期待したい。最近話題になっている生活保護受給者側の問題については取り上げていないし、話としてはできすぎの感もあるが、今後の展開が気になる。2019/12/20

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