内容説明
この勝負で負けたら、俺は競馬をやめるんだろうか。いや、やめるもんか。自分の好きな道で精一杯やってゆくよ。それで駄目でも自分が納得できれば、しあわせよ。極道ってのは、何もヤクザに限ったことじゃないんだ。悪いか結果はともかく、真っすぐその道を進んでいくのも、極道なんじゃねえかな―東洋スポーツの競馬担当記者・松崎は、一瞬のレースに血を滾らせ、すべてを燃焼させるのだった。ホンビキ、麻雀、チンチロリンと身を焦がす勝負にささくれては三人の女の間を泊まり歩く、博奕三昧の日々。熱い賭博シーンが伝説の傑作が蘇った!!
著者等紹介
塩崎利雄[シオザキトシオ]
1944年東京生まれ。65年に東京スポーツ新聞社入社。翌年、競馬担当記者となる。70年から76年にインタビュー『塩崎利雄のジョッキー訪問』でホスト役を務めるなど、第一線の競馬記者として活躍。82年に同社を退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
27
スポーツ新聞の競馬担当記者が主人公です。『極道ってのは、何もヤクザに限ったことじゃないんだ』。結果の良し悪しではなく、自分が納得できるか否か。会社員としての給与日を忘れるぐらい、ギャンブルだけで生活している様子が凄まじいですが、一喜一憂というレベルを通り越して、己の存亡を掛けた大博打の結末は、一体どうなったのでしょうか。 「新~~」も読んでみようと思います。あと、この作品の内容とは直接関係はありませんが、ディープインパクトが菊花賞で単勝元返しとなった出来事を思い出します。2018/11/14
Syo
16
なかなか いいのでは2022/11/07
pagrus55
1
☆☆☆2018/12/09
08041511
1
自分的にはギャンブル小説の金字塔の一冊、 刹那的だか面白い。最後の勝負が気になる2017/11/08
oz
1
ギャンブルはやらないけど、面白く読めた。勝ってばかりではなく、完膚なきまでに負ける様も自分が賭けてる気がして夢中になった。自分は決してこの世界に足を踏み入れないけれど、だからこそ面白いんだと思う。2016/06/30