感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naomi
13
みんなが寝ているあいだに天国へ行っちゃったおじいちゃん。としくんが、夢に出てきたおじいちゃんを怒ると、「おじいちゃんのかけらをさがしておくれ」って。見た目だけの「かけら」じゃないところが、すごくいいなぁって心に“じん”ときました。人は亡くなったあとも、人の心や行動の中に残っていくんだなぁって、しみじみ感じました。2014/09/11
とりじまカラス
5
ストーリー部門大賞。おじいちゃんを亡くした家族のお話。 亡くなったおじいちゃんが夢枕に立ち、主人公に「かけら探しのかくれんぼをしよう」と提案しますが……。 おじいちゃんが隠した『かけら』はどれもくだらないのにステキなものばかり。 おじいちゃんの死と同時に妹の誕生を描くことで、上手く生死のくり返しを表現しています。 登場人物がみな思いやりにあふれているところも◎2020/10/12
遠い日
5
ひっそりと天国へ旅立って行ったおじいちゃん。大好きだったおじいちゃんが夢に出てきて、言い残していったのは、「おじいちゃんのかけら」を探してほしいということば。ひとりの人が生きた証が、ちゃんとそこここに残されている。そして、それは少しずつ受け継がれていることに、喜びを見出すぼく。こうやって、残された人々の中で、亡くなった人は生き続けるのだ。2014/09/27
ムーミン
4
ちょっといい感じ2016/06/05
こう
0
「亡くなった人は、他のひとの心のなかで生き続ける」と、どこかで聞いた文章を絵本におとし込んだようなお話。おじいちゃんの「かけら」は、おじいちゃんと関わった色々な人の中で、こっそり光耀いている。もちろん、利くんの中にも。2017/09/05