内容説明
孤児の佐助は幼少期の記憶がまだらで欠落部分が多い。佐助は生まれながらに他人の心が見えてしまうという特殊な能力がある。村の放火犯として捕まった佐助を助けたのは、真田幸村だった。時は、徳川家康との雌雄を決する「大坂の陣」。出雲のおくに、淀君、真田十勇士らが大坂城に結集する。成長した猿飛佐助は真田幸村とともに、最後の戦いを―。目指すは、家康の本陣だ!
著者等紹介
福田善之[フクダヨシユキ]
劇作家・演出家。1931年、東京生れ。東大仏文科卒。新聞記者を経て、劇作家木下順二に師事。代表作『真田風雲録』は62年初演、63年に加藤泰監督で映画化された。93年に『壁の中の妖精』が紀伊國屋演劇賞、94年に『私の下町‐母の写真』が読売文学賞・文化庁芸術演劇部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヨーイチ
12
久しぶりに福田善之の名前を新刊本で見てビックリ(失礼ながら御存命だったとは!)更に猿飛とくれば、若かりし頃に読んだ戯曲「真田風雲録」が自然に想起される。帯はに「五十年」とか「伝説の舞台」とか書いて有る。劇作家と呼ばれている先生が何で今頃小説を??「真田風雲録」は確かに高い評価を受けた舞台で、大阪城を安田講堂に見立てたアイディアは新鮮な驚きであった。今回は続編?小説化?そういえば、「つかこうへい」も小説と戯曲が混在してた時期があった事を思い出した。文芸社文庫って!まさか自費出版!? 続く2014/03/31
トールパパ
6
現代語で語る幸村と佐助。幸村のざっくばらんな感じは伝わるのですが、今一つ、ストーリーが散漫で盛り上がりに欠けたかな。真田幸村や十勇士は、アニメ的なイメージもあり、新しい姿を描くのは結構難しい?2014/03/01
キリン
5
うーむ、なんかイマイチだった。2021/12/13
future4227
2
小説だからこういうストーリーも有りなんだろうけど、あまりにも現実離れしすぎていて歴史小説というよりファンタジー小説という感じでした。結局、何を描きたかったのか、よくわかりませんでした。タイトル的に真田十勇士の忍者活劇を期待していたのですが、特にそういう感じでもなく、盛り上がりに欠ける内容でした。2014/02/18
Y...
1
読みやすかったけど作品は面白くなかった。あとタイトルの憂鬱は意味が分からなかった。昔は淀君が普通表記でした。本作では淀君だったり、信繁が幸村と呼ばれている。淀君が侮蔑的な呼び方で幕府が流布した呼び方だから近年は淀殿が多いからか違和感を感じた。小説家というより劇作家らしいから仕方ないかと思った。2023/07/15
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